政府へ「ALPS処理水の海洋放出に強く反対」意見提出  豊かな海を次世代へ引き継ぐために

2022年6月16日

パルシステム連合会は6月16日(木)、政府の原子力規制委員会へ意見書を提出しました。福島第一原子力発電所からのALPS処理水の海洋放出に強く反対し、情報公開に基づく透明性ある議論を求めます。

意見は、5月19日(木)に募集を開始した「東京電力ホールディングス株式会社福島第一原子力発電所特定原子力施設に係る実施計画の変更認可申請(ALPS処理水の海洋放出関連設備の設置等)に係る 審査書案」に対するパブリックコメントとして提出しました。

東京電力福島第一原子力発電所事故では、膨大な面積にわたるくらしや生業の場が放射性物質により汚染され、多くの人々の生活に甚大な影響がおよんでいます。事故から11年経過した現在も「原子力緊急事態宣言」は発動されたままです。

豊かな海や海洋資源を次世代に引き継ぐためにも、多くの方の生活を奪い環境破壊につながる処理水の海洋放出に強く反対します。

意見要旨は次の通りです。
1.放射線影響評価の結果に不安が残ります。
2.海洋放出の技術的・経済的課題について。
3.特定した放射性核種すべてを測定・評価の対象とし、結果データを公表すべきです。
4.トリチウムの除去技術についての実用化を求めます。

提出した意見全文は、別紙の通りです。
「東京電力ホールディングス株式会社福島第一原子力発電所特定原子力施設に係る実施計画の変更認可申請(ALPS処理水の海洋放出関連設備の設置等)に係る 審査書案」に対する意見書(PDF)

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