「外国人のための相談会」に参加し食品を提供 社会保障を受けられない困窮者が急増しています
2020年11月4日
医療、生活、住まいの相談に長蛇の列
新型コロナウイルス感染拡大の影響から仕事を失ったり、移動を制限されたりしたことで、生活に困窮する外国人が増えています。パルシステム埼玉とパルシステム連合会は11月1日(日)、埼玉県川口市で開催された「仕事や生活に困っている外国人のための相談会」に参加し、パンや果物200食分を提供しました。
相談会は、JR川口駅東口のキュポ・ラ広場で実施し、クルド人を中心とするみなさんが医療や仕事、住まいなどの相談に訪れました。パルシステムは、商品の製造や仕分けの際に発生する予備分を活用し、食パンとりんご、バナナを相談者へ提供しました。
クルド人をはじめとする外国人なかには、日本政府へ難民申請しながら認定を受けることができず「仮放免」という扱いで日本に滞在する人が多くいます。彼らは就労することが認められておらず、社会保障も受けられません。会場には子連れの家族も多く見受けられました。医療や住まい、生活のテーマごとに設けられた相談ブースには、長い列がつくられ、来場者は通訳を介しながら相談を受けました。
パルシステムグループでは、2008年の「年越し派遣村」を契機に、生活困窮者への支援活動に取り組んでいます。青果専門会社の株式会社ジーピーエスやパン製造の株式会社パルブレッドを通じ青果やパンなどを提供しています。