「コロナ緊急アクション活動報告会・対政府交渉」に参加 命を守るための切実な声が寄せられました

2020年8月24日

パルシステムは8月19日(水)、東京・千代田区の衆議院第一議員会館で開催された「『コロナ緊急アクション活動報告会・対政府交渉」に参加しました。「反貧困緊急ささえあい基金」の運用や支援の現状が報告されたほか、関係省庁の担当者と生活困窮者の支援制度について議論しました。

電話料金払えず無料wifi頼りにSOS

緊急アクションは、非正規雇用者やネットカフェ難民、学生、障がい者などへ労働相談や住宅支援などを実施する33団体が参画して開催しました。パルシステムの生活相談などを担う(一社)くらしサポート・ウィズも参画団体のひとつです。会場は、座席間の距離を取りながら開催され、ほぼ定員となりました。

「緊急ささえあい基金」の中間報告では、これまでに8,336万7,416円が寄せられ、698件2,201万4,589円を支給しました。支援団体は「雇い止めや倒産などから失業し生活に困窮する人が、第2波、第3波と日を追うごとに増えています。携帯電話の料金を支払えず、無料のwifiを頼りに支援を求める連絡がきます」「さまざまな事情で在留資格をなくし仮放免になった外国人は、特別定額給付金が受給できないばかりか働くこともできません」など、危機感を募らせていました。

「検討」する間にも生命の危機

対政府交渉では、総務省、厚生労働省、法務省、国土交通省などから担当職員が参加し、生活に困窮する人々への具体的支援策について議論しました。支援を要請した支援団体の関係者は「回答にあった『検討』をしている間にも、死を目前にするほど困窮している人が増えています。一刻も早く、命を救うための政策を実現してください」と訴えました。

パルシステムグループでは、2008年の「年越し派遣村」を契機に、生活困窮者への支援活動に取り組んでいます。

新型コロナ災害緊急アクションでは、「新型コロナウイルス:緊急ささえあい基金」を募集しています。募金はそれぞれの支援団体を通じて、住まいを失い行き場のない人への宿泊支援や小口現金給付などに活用されます。

 

反貧困ネットワーク「新型コロナウイルス:緊急ささえあい基金」

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