「さようなら原発首都圏集会」を開催 エネルギーを選択できる社会をめざして

2020年9月23日

 

パルシステム連合会は9月18日(金)、東京・千代田区の日比谷野外音楽堂で「さようなら原発首都圏集会」に参加し、原発に頼らない社会の実現を訴えました。
パルシステム連合会では原発に頼らない社会の実現のために、エネルギー政策を策定し、協同の力で生活者がエネルギーを選択できる社会をめざしています。

コロナ禍の中で着々と進む原発政策

「さようなら原発首都圏集会」は18日(金)、東京・千代田区の日比谷野外音楽堂で開催され、約1,300人(主催者発表)が集いました。コロナ禍のなか、一人ひとり検温と消毒を入場口で行い、会場席は間隔を空けて万全を期しての集会となりました。

呼びかけ人である作家の落合恵子さんなどが登壇し、政府や社会に対して原発に頼らないエネルギー政策の実現を訴えました。落合さんは「東京電力福島第一原発の事故から9年8カ月たった今も原発再稼働を進める政府に対して、政権が代わってもその姿勢は変わりません」とアピールしました。

原発事故は、終わっていない 現地から報告

村田弘さん(福島原発かながわ訴訟原告団長)が、「現在、環境省で進められている汚染土による野菜の栽培実験と、除染をしていない地域の避難地域解除について、何もなかったように進められています」と報告。今年、国内初の本格稼働の前提となる審査に正式合格した青森県六ヶ所村の核燃料再処理工場について山田清彦さん(核燃サイクル阻止1万人訴訟原告団事務局長)は「すでに核燃料サイクルは、もんじゅ廃炉で破綻しています。それにもかかわらず、茨城県の東海村でも再稼働の動きが着々と進行しています」と指摘するなど、各地域から声が上がりました。

原発廃止に向けてアピールとパレード

閉会のあいさつで、作家の鎌田慧さんは「原発再稼働と核燃料サイクルが事故収束の見通しのないなか進行しています。でも、原発政策は破綻しています。早くやめるのが未来の子どもたちのためではないでしょうか」と訴えました。集会の後、参加者はパレードを行い、原発再稼働への動きや原発事故被災者を切り捨てるような政策に対して、道行く市民に断固反対を訴えました。

パルシステムのエネルギー政策