新宿と池袋で生活困窮者360人へ青果とパンを提供 経済停滞の影響浮き彫り

2020年5月11日

パルシステムは5月9日(土)、新宿と池袋で実施した生活困窮者への支援活動に参加し、360人へ青果やパンなどの食品を提供しました。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、事業所の休業などにより職を失った方が確実に増加しています。

感染防止の配慮を徹底しながら

東京・豊島区の東池袋中央公園でNPO法人TENOHASHI(てのはし)が実施する生活困窮者支援活動には、215人へ青果とパンを提供しました。参加者は一定の距離を保ちながら列にならび、手指を消毒してから受け取っていました。TENOHASHIとパルシステムは、のんびるを通じた紹介などでつながりがあったことから、今回の協力となりました。活動は、毎月2回実施しています。

新宿の都庁前で実施する「新宿ごはんプラス」は、各種相談窓口やSNSなどで活動を知った143人へ、パルシステムが提供したパンやトマト、バナナなどの食材を提供しました。配布品は、食品のほか医療支援団体によるマスクも配られました。あわせて、医師による健康相談や、生活相談も行われ、ゴールデンウィークによる休業で生活の場を失った人々が今後の生活の不安を相談していました。

パルシステムグループでは、2008年の「年越し派遣村」を契機に、生活困窮者への支援活動に取り組んでいます。「新宿ごはんプラス」には2014年の開始当初から参加し、青果専門会社の株式会社ジーピーエスやパン製造の株式会社パルブレッドを通じ青果やパンなどを提供しています。配送業務を受託する株式会社ロジカルも物資の運搬などに協力しています。これまでは月2回の活動でしたが、5月は毎週開催しています。

パンを提供するパルシステムグループの株式会社パルブレッド・原秀一社長は「提供するパンは、製造工程上どうしても発生してしまう余剰品です。品質上は問題ないため、有効に活用し地域に困っている人たちの助けになればと思います」と話しました。

感染防止を配慮しながら準備(新宿ごはんプラス)

池袋で提供したパルシステムの食品

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