多世代交流の場を広げ、組合員が、地域に一歩踏み出すきっかけに(社会貢献活動レポート|2020年1月)
2020年2月13日
習志野で、他団体との協同による地域活動をスタート
「いらっしゃいませ」「ブレスレット作りませんか?」――昨年11月24日、千葉県習志野市にある福祉施設「地域交流プラザ・ブレーメン習志野(以下ブレーメン)」のイベントに登場したのは「小学生のおみせやさん」。パルシステム千葉の呼びかけで集まった子どもたちが店頭に立ち、大盛況となりました。
「子どもたちは準備のときからとても熱心で、当日も、最初こそ照れていたものの、だんだん大きな声が出るようになって頼もしかったですよ」
そう言って笑顔を見せるのは、パルシステム千葉の三原史世さんです。現在、同生協では、事業所がある東習志野および実籾地区を中心に、ブレーメン、東習志野高齢者相談(地域包括支援)センター、ワーカーズコープちばといった他団体と協同で、多世代が交流できる場づくりを実践しています。
介護体操から子ども学習支援まで幅広い世代に向けて活動
子どもの貧困や高齢者の孤立などたくさんの課題を抱えた社会のなかで、生協は、安心安全で平和なくらしをどうめざせばよいのか――そうした問題意識のもと、同生協が、地域で活動する他団体との連携を模索し始めたのは約2年前。介護予防体操教室の開催を手始めに、小学生への学習支援、子ども食堂への食材提供と、活動の幅を広げてきました。
企画の際は、組合員からボランティアを募集。2018年8月に行った「読書感想文を書き上げる」という学習支援では、遠方からも大勢の手があがったそうです。
「私ぐらいの世代には、時間にゆとりが出て、何か地域のお役に立ちたいと考えている人が少なからずいるはず。地域にたくさんの組合員がいるということは、生協の大きな強みです。それぞれの活動が、組合員が地域に一歩踏み出すきっかけになったらと思っています」
地域に求められている「またね!」と言い合える交流の場
介護予防体操には非組合員も含め、年間のべ500人が参加。夏休みと春休みに開いている学習支援も、回を重ねるごとに希望する小学生が増えてきました。
「ブレーメンに隣接する大型集合住宅に住む組合員が、『パルシステムって、子ども食堂に食材も提供しているんですね。すごい』と言ってくださったんです。やってきてよかったと思いましたね」
ご自身も三世代でくらしている三原さん。改めてさまざまな世代が交流することの意味を考えています。
「子どもにとって、気楽に関われる大人の存在って貴重です。そういう大人と交わることで、安心感とか人への信頼が育まれるんじゃないでしょうか。たぶんそれは大人にも必要なこと。世代を問わず、誰もがときどき顔を合わせながら、いっしょに何かしたり、いっしょに食べたり、『またね!』って言い合える場所を、地域のなかにつくっていきたいですね」
*ページの内容は2020年1月時点の情報です。最新の情報とは異なる場合があります。 あらかじめご了承ください。