生活に困っている方の年末年始を支えあい 「年越し大人食堂」で温かい食事を提供しました

2020年1月7日

パルシステム連合会は、年末年始に開催された「年越し大人食堂」で、会場と食材提供を行いました。

開場後、すぐに参加者で満員に(パルシステム連合会・東新宿本部)

情報を頼りに来場「手作りの食事は久しぶり」

「年越し大人食堂」は、東京アンブレラ基金と、労働相談に取り組むNPO法人POSSE、生活困窮者の相談にのる一般社団法人つくろい東京ファンドが主催し、今回初めて開催されました。

「年越し大人食堂」は初開催。スタッフが入口に立ち誘導しました

温かい食事と生活・労働相談を支援団体が無償で提供する「年越し大人食堂」には、12月31日(火)、1月4日(土)の2日間で102人もの来場がありました。パルシステムは食材提供に協力し、会場も提供しました(1月4日)。

温かいカレーのいい香りが、会場に広がりました

調理は、ビッグイシュー基金共同代表の料理研究家、枝元なほみさんが担当し、お雑煮や猪と鹿のカレー、野菜たっぷりの和え物数種のほか、温かい飲み物やフルーツなどが、訪れた方々に提供されました。必要に応じて個別相談も行い、住まいのない方については、アンブレラ基金から緊急宿泊支援費をその場で支給しました(27人)。年末年始を過ごす来場者のおよそ3割に住まいがない、という事実に、緊急宿泊支援の必要性が一層浮き彫りになりました。後日、生活保護申請同行などのフォローアップが行われます。

パルシステムの商品、日高昆布とかつおぶしでていねいに出汁を取る枝元さん

世代や性別、国籍を超えて、多くの来場がありました

年末年始は仕事が減少し、生活保護申請の窓口となる役所が閉まる1年でもっとも厳しい時期です。参加者からは「誰かが作ってくれた手作りの食事を食べること自体が久しぶりだった」という声も聞かれました。わずかな所持金を手に、炊き出しの情報を頼りに来場された方が多く、若い世代から女性、外国の方まで、困っている人が多様化している状況がうかがえました。

パルシステムグループでは、今後も物的、人的な支援を通じ、困っているみなさんを支えあう活動に取り組んでいきます。

今年も食料を通して支援活動に協力 パンとくだものを180人分提供しました