西日本豪雨被災地支援ボランティアに参加 土砂撤去後の庭に置かれた物干し台に感動!(社会貢献活動レポート|2018年12月)

2018年12月21日

西日本豪雨による被災地へのボランティア活動(現場作業)

広島県は被害が広範囲にわたった影響で、ボランティア不足と長期間の支援が課題に。全国社会福祉協議会から日生協への協力要請に応じる形で、パルシステムからは9/25~26に東京・神奈川・連合会から計12名、9/27に山梨から2名の職員が、広島県「坂町災害たすけあいセンター」へ派遣されました。

営業部広告チームとして、加入者獲得のためのパルシステムの HPや CMキャンペーン企画に携わっている藤井さん。 2018年9月に募集した西日本豪雨の被災地支援に参加。パルシステムグループからの参加者では唯一の女性でした。

女性にも無理のない作業で山のような土を撤去

「うかがったお宅の周りは、一見それほど土が入り込んでいるようには見えませんでした。でも、排水溝の場所を確認したら、私たちの立っている位置は本来の地面より20cmも上だったんです」と語る藤井陽代さん。西日本豪雨災害による被災地支援のボランティアで広島県安芸郡の住宅に派遣され、敷地に流入した土砂の撤去作業を行いました。運び出した土は、10kgの土のう約2400個分。大変な力仕事に思えますが、「いや、大丈夫でしたよ」と藤井さん。

「経験者に教えてもらったのですが、底の抜けた缶に袋をセットし、口を開いて土を入れるんです。スコップで土をすくうだけでなく、袋を開く、ひもでしばる、といろいろな作業があり、自然と役割分担できました。2チームで交替しながら作業したので、女性にも無理がなかったですね」

その家の住人と直接顔を合わせる機会はなかったものの、2日目の朝に行ってみると、前日、藤井さんたちが土をとってきれいにした庭に物干し台が!

「私たちも少しは役に立ったのかな、ちょっとは暮らしやすくなったのかなと、本当にうれしかったですね」

役割分担をして、土砂の撤去作業。スコップ3杯ほどの土砂を袋に入れると、約10kgになります。

東日本大震災のときは、条件がそろわず断念

災害支援のボランティアは初参加の藤井さん。今回手を挙げた理由を尋ねると、「ごめんなさい、たいした理由はないんです。基本、からだを動かすのが好きなんですよ」と照れ臭そうに苦笑いします。いちばんのポイントは日程。仕事の目途も立ち、娘さんの小学校でも特別な行事がなかったことが決め手となったそうです。

「東日本大震災のときは、まだ娘も小さかったのですが…。今回は家庭の都合もつきました」

日焼け防止のアームカバーや長靴、帽子、手袋など、これまで参加した産地研修の際の服装が応用できたので、今回の場合は、事前の準備もとくに必要なかったそうです。

立候補して参加した 12名は、チームワークもばっちりでした。

誰でも、できる範囲でやれることがある

広島で出会ったボランティア仲間は、ひとりで参加している大学生や、お母さん世代のグループなどさまざま。「時間ができたから」と参加している人もいて、「ボランティアは特別なことではない」と改めて認識したと言います。

「現場や状況にもよりますが、誰にでもできることはある。無理する必要はないけれど、最初から『私にはできない』と思い込まず、気持ちの面だけでも、ハードルが下がっていけばいいですね」

さらに、「地元窓口の生協職員が、『緊急時に対応できるよう、ひとり暮らしの方については、家のどこで寝ているかまで把握しておきたい』と言っていたのを聞いてすごいなぁと思いました」と藤井さん。

「個人情報保護の観点からもむずかしい点はあるでしょうが、日々、組合員に接しているからこそ、地域に目を向け、くらしに寄り添うなど、私たちにできることはまだあるのではないでしょうか」

派遣先では、年齢も経験も幅広いボランティア仲間と出会い、いっしょに活動しました。女性の参加や、半日のみの参加者も。

*本ページの内容は2018年11月時点の情報です。最新の情報とは異なる場合があります。 あらかじめご了承ください。