「第5次エネルギー基本計画(案)」へパブリックコメント 国民の参加と意見を尊重し再エネの主力電源化を
2018年6月5日
パルシステム連合会は5月25日(金)、政府の「第5次エネルギー基本計画(案)」に対し、パブリックコメントを提出しました。国民的な議論の活性化を前提とした再エネ推進と原発ゼロを求めます。
政府・資源エネルギー庁の総合資源エネルギー調査会基本政策分科会は5月16日(水)、「第5次エネルギー基本計画(案)」をまとめました。パブリックコメントの募集が19日(土)から開始されたことを受け、パルシステム連合会は25日(金)、意見を提出しました。
エネルギーをめぐる世界の情勢は大きく変化しています。パリ協定の採択と持続可能な開発目標(SDGs)を受けて脱炭素化の動きが世界的に加速し、企業の化石燃料依存は投資家の懸念材料になっています。原子力発電は安全対策コストが高騰し、利用の見直しや建設断念の動きも目立ちます。一方で再生可能エネルギーのコストは大幅に低下し、新興国でも導入が加速しています。
こうした世界の潮流と東京電力福島第一原子力発電所の事故を踏まえ、パルシステムは、国民との双方向的なコミュニケーションに基づく計画策定を前提とし、再生可能エネルギーの主力電源化と原子力発電依存度ゼロを掲げることなどを求めます。
パブリックコメント要旨は次の通りです。
1.前提として、国民が積極的に論議に参加できる仕組みを強く要望します。
2.国民の意見を尊重し、原子力発電への依存度をゼロとしてください。
3.再生可能エネルギーの導入目標を引き上げ、再生可能エネルギーの主力電源化に向けたあらゆる政策資源を集中する意思を明記してください。
パルシステム連合会が提出した意見全文は、別紙の通りです。