ICANのノーベル平和賞受賞を歓迎します 世界各国で核兵器禁止条約の批准を

2017年10月9日

ノルウェーのノーベル委員会は2017年10月6日(金)、2017年のノーベル平和賞を国際NGO「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)に授与すると発表しました。受賞したICANに心から敬意を表するとともに受賞を歓迎します。

国連本部で採択された核兵器禁止条約は、129カ国が参加し122カ国の賛成多数で採択されました。核兵器を違法とする条約が国連で採択されるのは、歴史上初めてのことです。交渉には、参加各国政府のほか、ICANをはじめとするNGOほか、広島・長崎の被爆者、世界各地の核実験の被害者などによる多くの尽力がありました。

核兵器禁止条約は、細菌兵器や化学兵器、クラスター爆弾などの禁止条約と同様に、人道的視点から核兵器の製造や保有などを禁止しています。前文では、核兵器を「壊滅的な人道上の被害を招く」と位置づけました。また「hibakusha(ヒバクシャ)」が2カ所にわたり明記され、核実験の被害者とともに「引き起こされる受け入れ難い苦痛と危害に留意する」ことが盛り込まれています。

核兵器のない地球を次世代につなげていくために、パルシステムグループは以下を呼びかけます。
1.壊滅的な人道上の被害を招く核兵器を廃絶し、核兵器禁止条約に批准をしてください。
2.被爆者の声に耳を傾け、思いを受け止めるとともに、「核兵器のない世界」の実現を世界各国へ働きかけ、積極的に役割を果たしてください。

「ICANのノーベル平和賞受賞を歓迎します 世界各国で核兵器禁止条約の批准を」全文

 

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