産直4産地が環境保全型農業推進コンクールの大賞・最優秀賞 地域資源を活用するパルシステムの産直が評価
2013年3月4日
農林水産省が後援する「第18回環境保全型農業推進コンクール」で、パルシステムの産直産地4団体・個人が最高賞の大賞とそれに次ぐ最優秀賞を受賞することが発表されました。パルシステム茨城も優秀賞を受賞します。パルシステムが産地とつくる環境保全型農業が評価されています。
パルシステム茨城も優秀賞を受賞
環境保全型農業推進コンクールは、有機農業をはじめとする環境保全型農業の事例を募集、審査し、表彰するものです。18回目となる今回は、2点が「大賞」(農林水産大臣賞)、6点が「最優秀賞」(農林水産省生産局長賞)、14点を「優秀賞」(全国環境保全型農業推進会議会長賞・全国農業協同組合中央会会長賞)などが選定されました。
パルシステムの産直産地では、最高賞の大賞に豚肉産地、ポークランドグループ(秋田県)、最優秀賞(農林水産省生産局長賞)に、青果産地の大牧農場と鶏卵産地の常盤村養鶏農業協同組合(トキワ養鶏、青森県)、米生産者の志籐正一さん(庄内協同ファーム、山形県)が選ばれました。
また、優秀賞(全国環境保全型農業推進会議会長賞)には、パルシステム茨城が受賞します。
授賞式は、3月4日(月)から21日(木)に北海道、東北などのブロックごとに開催されます。
詳細は以下をご覧ください。
全国環境保全型農業推進会議プレスリリース(PDF)
【関連情報】
ポークランドグループとの取り組み(生協の社会的責任と生協事業第85回)
大牧農場との取り組み(YouTube「大豆の産地〔大牧農場〕よりメッセージ」〔みそフェス。2012〕)
志籐正一さん(庄内協同ファーム)との取り組み(生協の社会的責任と生協事業第69回)
パルシステムの環境保全型農業についてはこちら(産直いきいきコミュニティ)
【資料】
第18回環境保全型農業推進コンクールの審査結果並びに講評(全国環境保全型農業推進会議プレスリリースより抜粋、原文まま)
◎ 大賞(農林水産大臣賞)
○ 秋田県「ポークランドグループ」(環境保全型農業分野)
地元JAと連携して耕畜連携による地域・資源循環型農業を実践し、BMW技術を導入・活用した家畜排泄物の堆肥化等による農地還元を実践し、安全・安心な「桃豚」の生産と、飼料用米の作付けによる休耕田の解消、耕作放棄地等への放牧等による地域農業の振興や環境保全型農業の推進に取り組んでいることが高く評価された。
(*BMW技術とは、B(バクテリア)、M(ミネラル)、W(水)の略で、土中のバクテリアと石のミネラルで、汚水を浄化する技術。)
◎ 最優秀賞(農林水産省生産局長賞)
○ 北海道「有限会社 大牧農場」(環境保全型農業分野)
特殊な排水不良の土地条件を克服し、近隣畜産農家と連携した自家堆肥化による土づくりと計画的な輪作体系を導入した減化学肥料、減化学農薬の取組を実践していること、GAP を導入した生協との産直活動による販路確保とエコファーマー認定農業者による 405ha の大規模な環境保全型畑作農業経営の確立に取り組んでいることが高く評価された。
○ 青森県「常磐村養鶏農業協同組合」(環境保全型農業分野)
鶏糞を活用した堆肥づくりによる飼料用米生産農家への供給と、採卵鶏飼料の自給率向上を図るための飼料用米配合飼料化による資源循環型の環境保全型農業を実践していること、飼料用米生産農家 412 戸・712ha と3箇所の養鶏場及び鶏卵の主販売先である生協との協議会を設立し、耕畜連携により水田農家、養鶏場の経営の安定化等に取り組んでいることが高く評価された。
○ 山形県「志藤正一」(有機農業分野)
家畜排泄物(豚糞)と籾殻等を用いた堆肥づくりによる土づくり、土着菌を活用したぼかし肥料の製造・施用とともに、紙マルチ移植、合鴨による除草技術等の導入によって水稲・枝豆・養豚の耕種と畜産の複合経営を確立していること、地域の稲作中心農家 10 戸との農事組合法人を設立し、生協を中心とする販路確保に取り組んでいることが高く評価された。