ALPS処理水の放出に断固反対します 政府へ意見提出

2023年7月31日

薄めてもトリチウムの総量は変わりません

パルシステム連合会は7月28日(金)、政府へ意見「漁業者や消費者の不安を拭えないALPS処理水の海洋放出に断固反対します」を提出しました。漁業者や消費者の不安を取り除くことができない放射性物質を含む処理水の海洋放出に断固として反対します。

 

安全性の担保も懸念

放射性物質のトリチウムの含んだALPS処理水の海洋放出をめぐっては、東京電力が6月に放出のための工事を完了させ、政府原子力規制員会が7月7日(金)に安全性を評価する使用前検査の終了証を交付したことで、放出へ向けて必要な条件がそろいました。放出時期について政府は「夏ごろ」を見込むことで確認しています。

 

意見は、西村康稔経済産業大臣、神谷崇水産庁長官に対し提出しました。漁業者の全国団体である全国漁業協同組合連合会が海洋放出に反対する特別議決を採択したほか、周辺諸国からも懸念が表明されています。どれだけ希釈しても現存するトリチウムをそのまま海に捨てる行為に変わりなく、消費者としても環境影響などへの不安は拭えません。国民や国際社会の理解醸成がないままでのALPS処理水の海洋放出に断固として反対します。

 

意見全文は下記から参照できます(PDF)