有機農業学ぶオンラインイベント「コア・フードキャラバン~ちば風土の会~」利用者ら110人が参加

2026年7月21日

猛暑や虫害と向き合う有機農業の現場を生中継

パルシステム生活協同組合連合会(所在地:東京都新宿区、理事長:渋澤温之)は7月3日(金)、オンラインで環境保全型農業への理解を深める学習会「コア・フードキャラバン」を開催しました。千葉県芝山町を拠点とするパルシステムの産直提携産地「ちば風土の会」(寺内 金一代表取締役社長) の圃(ほ)場から生中継し、利用者など110人が参加しました。

生産者・河内さんの坊ちゃんかぼちゃの圃場では高温による日焼けについて語られた

高齢化や異常気象など直面する課題知る

パルシステムは2020年から、農産品のトップブランドである「コア・フード」の生産努力や環境保全型農業への理解を深めるため、生産者と消費者が共に学ぶ「コア・フードキャラバン」を開催しています。コロナ禍を機にオンラインで開催し、多様な利用者が産地を知る機会を得ています。

日本の農業は、高齢化や耕作放棄地の増加、異常気象、生産コストの高騰など様々な課題に直面しています。これらの状況の中、環境保全・資源循環型農業による産直活動の歩みと理念を共有し、相互理解を深めることを目的としています。

生産現場の過酷な現状をライブ配信

昨年から始まったパルシステム千葉との協同農場では、里芋とさつまいもはよかったものの、とうもろこしは虫食いでほぼ全滅したと、有機農業の難しさが語られた

「ちば風土の会」は、生産者約50人が約100ヘクタールの有機認証の圃場で、年間100品目以上の農産物を栽培しています。イベントは、3つの圃場を中継し、雑草対策の工夫や夏野菜の生育状況、農業人口拡大を目指す「オーガニックガーデン」の取り組みなどを紹介しました。質疑応答では、異常気象による生育不良や熱中症対策、水分・空気・土のバランスが取れたふかふかな畑の「土作り」、農薬を使用せずに生態系のバランスを保つ害虫防除の考え方など、生産者が直接回答しました。

気候変動下で継続する有機農業の意義

寺内さんの有機の圃場では、有機ピーマンの生育不良について語られた

イベントでは、農産物の紹介に加え、異常気象によるかぼちゃの日焼けやピーマンの生育不良、農薬に頼らず手作業で除草や害虫駆除をする苦労など、生産現場の過酷な現状と課題を伝えました。生態系と調和を図る有機農業の価値を共有し、利用者は食べることで生産現場や環境を守るという、持続可能な食と農の実現に向けた情報を伝えました。

成田空港周辺で有機農法を実践

有機栽培に特化する「ちば風土の会」は、2007年に設立しました。成田空港建設の反対運動を背景に、農業での自立を目指し無農薬栽培を始め、消費者の利用と連携により支えられてきました。「おまかせ有機野菜セット 8品」は、鮮度を重視し出荷の前日または当日早朝に収穫した季節の有機野菜8品に、オリジナルレシピを記載した産地のメッセージを同梱しています。

商品名 おまかせ有機野菜セット 8品
内容 生産者が選ぶ旬の有機野菜8品
価格 1,668円(税込1,801円)

※産地は「ちば風土の会」限定ではありません。
※注文は、パルシステムへの加入が必要です。インターネット登録者は、予定品目を確認して注文できます。

食べて環境を守り農業問題を考える

生産者の山下さんは「食べることは生産現場を育て、環境を守ることにつながります」と語りました。寺内社長は「ぜひ現場にも足を運び、現実の農業問題を見ながら一緒に考えてください」と呼びかけました。

参加者からは「課題を知ることができました」「中継で畑を見て話を聞き、より深く理解できました。野菜を通して生産者を知り、より商品への思いが強くなりました。消費者が食べることで、生産者への応援になるとの言葉がとても心に残りました」などの声が寄せられ、生産者と利用者が互いへの理解を深めました。

次回「コア・フードキャラバン」は秋、有機長野こしひかりの産地「JA佐久浅間」(長野県)を予定します。パルシステムはこれからも、生産者と消費者の交流の機会を設け、顔の見える関係を築いていきます。