募集5地域の資源管理型漁業実践事例を報告「第2回 海の産直サミット」2月28日(土)
2025年12月15日
水産方針改定し激変する環境に対応 消費者とともに豊かな海を未来へ
パルシステム生活協同組合連合会(所在地:東京都新宿区大久保、理事長:渋澤 温之)は、2026年2月28日(土)10時から16時まで、東新宿本部で「第2回 海の産直サミット」を開催します。本サミットは、「水産方針」の15年ぶりの改定を機に、全国の水産産直産地と消費者が一堂に会します。持続可能な水産業の実現と魚食文化継承のためできることを話し合い、交流します。

サミットは、5地域の漁協関係者が登壇し、資源回復や震災復興、国際認証取得などの先進事例を報告します。
パルシステムオリジナル商品「恩納もずく」の産地である恩納村漁業協同組合(本所:沖縄県国頭郡、金城治樹代表理事組合長)は、サンゴ植樹による里海保全活動の現状を報告します。
長年、植樹活動に取り組んでいる北海道漁業協同組合連合会(本所:北海道札幌市中央区、阿部国雄代表理事会長)は、北海道水産物の漁獲状況と持続可能な漁業の取り組みを報告します。
邑久町漁業協同組合(本所:岡山県瀬戸内市、松本正樹代表理事組合長)は、カキ殻肥料で水田とつながる、資源循環型の国際MSC認証カキ養殖を紹介します。
兵庫県漁業協同組合連合会( 本所:明石市中崎、田沼政男代表理事会長)は、瀬戸内海の豊かな海の再生に向けての取り組みを紹介します。
石川県漁業協同組合(本所:金沢市無量寺町、中田亨代表理事組合長)は、震災が与えた漁業への被害と復興に向けた歩みを報告し、全国の水産産直産地との協同による商品開発と利用への感謝を伝えます。
各地域ともに、気候変動と地球温暖化による海流温度や魚種・藻場の変化、資源高騰による経営圧迫など水産環境を取り巻く厳しい現状に立ち向かっています。各地が置かれる現状を利用者とともに知り、魚食の推進により産地を応援していきます。
水産方針改定と「お魚食べよう」アクション
パルシステムは2009年1月、「水産方針」を制定し、環境保全や資源管理に取り組む生産者と連携した「水産の産直」を推進してきました。2019年には第1回サミットを開催し、利用者とともに水産業を取り巻く現状への理解を深めてきました。
水産方針制定から15年が経過し、気候変動による魚種交代や漁獲量減少、世界的な魚食需要の増加など、日本の水産業は多くの課題に直面しています。水産業を取り巻く環境が激変するなか、今年度、現状に即した内容へと改定しました。
パルシステムはサステナブルアクション「もっといい明日へ 超えてく」の一環として「お魚食べよう」を合言葉に、単なる消費促進にとどまらず、日本の地域や産業、文化、環境の保全と回復、そして自給率向上を目指した包括的な運動を展開しています。
本サミットは、この運動を2026年度以降も継続・発展させるため、生産者と消費者が直接対話し、思いをつなぐ場として開催します。
「第2回 海の産直サミット」開催概要
日時:2026年2月28日(土)10:00~16:00(受付開始 9:30~)
会場:パルシステム連合会 東新宿本部 2階 第1・第2会議室
(東京都新宿区大久保2-2-6 ラクアス東新宿)
参加対象:水産提携産地関係者、パルシステム連合会および会員生協役職員、組合員など
主なプログラム(予定):
・パネルディスカッション:水産産直の未来と協同のあり方について討議
事例報告:
サンゴ再生への道(恩納村漁業協同組合):もずく養殖を通じた里海保全
北海道水産物の漁獲状況と持続可能な漁業への取り組み(北海道漁業協同組合連合会)
邑久町MSC認証・アマモ再生への取り組み(邑久町漁業協同組合)
豊かな海の取り組み(兵庫県漁業協同組合連合会):瀬戸内海の豊かな海の再生に向けて
能登の復興(石川県漁業協同組合):震災からの復旧と漁業再生
試食交流会:各産地生産者と交流しながら自慢の水産品を試食
【オンライン参加申込み】
組合員を対象に、オンライン参加者を募集しています。下記フォームよりお申込みください
エントリー締切:2月6日(金)まで
※応募者多数の場合は、抽選となります。
※ご参加の方には後日メールにて参加方法をお知らせします。
産地とのつながりで海の恵みを次代へつなぐ
パルシステムは、水産資源と地域の食文化を守っていく取り組みを行っています。
1. 「水産方針」改定によるサステナビリティの強化
パルシステムは、IUU漁業(違法・無報告・無規制)の撲滅や、MEL(マリン・エコラベル)・MSC・ASCなどの認証水産物の取り扱い推進を方針に掲げています。本サミットは、これらの方針を具体的な取り組みへと落とし込む重要な機会です。
▼サステナブルな水産
https://www.pal-system.co.jp/sustainability/food/sustainable-seafood/
▼海の恵みを守る
https://www.pal-system.co.jp/sanchoku/bounty-of-the-sea/
▼水産方針
https://www.pal-system.co.jp/about/action-policies/assets/pdf/fisheries-policy.pdf
2. 被災地支援と資源回復の現場報告
能登半島地震からの復興をめざす石川県の現状や、環境大臣賞を受賞した沖縄県恩納村のサンゴ再生など、社会課題解決につながる実践を生産者自身の言葉で発信します。
▼「ぶり漬け丼」「さわら切身」などで能登を支援
https://information.pal-system.co.jp/press/241209-sanchokukaigi/
▼恩納村コープサンゴの森連絡会 全国豊かな海づくり大会で「環境大臣賞」受賞
https://information.pal-system.co.jp/press/241112-onna/
3. 「食べる」ことで海を守る消費者運動
日本の魚介類消費量が減少するなか、パルシステムは「食べる」ことが最大の産地応援であり、環境保全につながると考えます。本イベントは、消費者(組合員)と生産者が直接交流し、相互理解を深めるパルシステムの「産直」を体現するものです。
▼「お魚食べよう」
https://www.pal-system.co.jp/koeteku/sakana/

前回(2019年第1回)開催時のようす



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