漁業・加工・消費が協力 南房総で41人が海岸清掃

2024年11月13日

プラごみなど拾い環境保全の必要性学ぶ

パルシステム連合会(本部:新宿区大久保、理事長:大信政一)は2024年11月7日(木)、千葉県南房総市の海岸で、漁協、メーカー、消費者など41人が参加し、海岸の清掃活動ビーチクリーンを実施しました。海岸に散乱するごみを収集・分別し、海の生態系や自然環境、私たちの生活に及ぼす影響についてあらためて考えました。

増え続けるマイクロプラスチック

清掃活動は、千葉県南房総市の瀬戸浜海岸から南千倉海岸にかけて実施しました。パルシステムの役職員と千葉県漁業協同組合連合会(本所:千葉市中央区、坂本雅信代表理事会長)をはじめとする生産者や、「パルシステム協力会」からメーカー関係者、「パルシステム環境委員会」で活動する利用者、役職員など合計41人が参加し、プラスチックをはじめとするごみを拾い集めました。

▲千葉県漁連の職員から事前説明

▲ビーチクリーンのようす

     

参加者はゴールの南千倉海岸を目指しながら、約90分かけてごみを拾い集めました。清掃活動終了後には、千葉県漁連と職員が協力してごみを分別しました。ビン・缶・ペットボトルやズボン、靴などの衣料品、さらには蛍光灯まで収集され、砂浜まで流れ着くごみの現状を目の当たりにしました。

砂に紛れてしまい拾いきれないマイクロプラスチックになる手前のごみも多く、参加者からは「遠くからはきれいな海岸に見えたが、よく見ると細かいプラスチックが散らばっていて驚いた」「1人ひとりの意識・行動を見直すきっかけにしたい」などの感想が寄せられました。

千葉県漁連の職員からは、水産資源の持続的利用や漁場環境の保全への実践事例などが紹介されました。漁網・ロープの再利用や海面水温上昇による漁獲物への影響についての質問にも回答し、漁連の活動について理解を深めました。参加したメーカー担当者からも、事業内容に加え環境問題への対応が報告され、交流を深めました。

     

     

パルシステムグループは環境・エネルギー政策を策定し、「脱炭素社会」「循環型社会」「自然共生社会」の実現を目指しています。自然の恵みを将来にわたり受け取れるよう、環境を大切にする活動を実践します。

パルシステムの水環境への取り組み

パルシステムグループの各組織でも、利用者へ参加を呼びかけ、海のマイクロプラスチックや環境問題を考えるイベントを継続的に開催しています。2024年9月~10月は7都県で海岸の清掃活動や学習会などを実施しています。活動エリアが海に接していないパルシステム山梨 長野では、インスタグラムを使用したごみ拾いに関する投稿キャンペーンを実施しました。

海の環境問題への活動(2024年9月~10月)

■パルシステム東京:マイクロプラスチック学習と埋立処分場見学会(10/30)
■パルシステム神奈川:海のプラスチックごみ学習会(10/14)、ビーチクリーン(10/26)
■パルシステム千葉:ビーチクリーン(9/21、10/19)
■パルシステム山梨 長野:Instagramでごみ拾いキャンペーン(10/7~10/21)
■パルシステム福島:ビーチクリーン(10/19)
■パルシステム静岡:ビーチクリーン(10/6)※パルシステム山梨 長野も参加

パルシステムはこれからも、さまざまな協同組合や地域団体、商品の作り手と協力し、持続可能な環境と社会づくりを目指します。