産地交流年間4.2万人 コロナ禍前の2倍超に

2024年4月10日

地域や行政との連携で産地との多様なふれあいを実現

パルシステムグループが2023年度に開催した産直交流企画への参加者は、4万2,339人となりました。オンライン交流の導入などにより、コロナ禍前の2018年度の2万1,198人から倍増しました。産直品の生産地を訪問し植え付けや収穫などを体験する従来の企画に加え、海外や防疫上の理由で見学が難しいエリアからの中継など、オンラインならではの企画も始まったことで参加の機会が増えました。

海外や畜産現場からはオンラインで中継

パルシステムは、生産者と消費者が語り合いお互いの理解を深めることを目的に、40年以上にわたり年産地との交流企画を開催しています。利用者が産地を訪問する農作業体験や、産地から生産者を招いた料理講習会などを開催し、コロナ禍前の2018年に参加者が2万人を突破しました。

2020年初頭に始まったコロナ禍以降は、移動制限からお互いの地域を訪問できない期間が続きました。こうしたなか、オンラインツールなどを活用し、バナナやキウイなど海外の産地や防疫上の理由でこれまで直接の訪問が難しかった畜産産地などとも中継を結び、交流を深めてきました。

行動制限が解除された2023年度は、オンライン企画を引き続き実施しながら利用者が直接訪問する企画も再開し、計310のイベントが開催されました。なかでも小田原市と地域生産者団体が構成する「小田原ゆうきの里づくり協議会」との共催で全国有機生産者を招き12月に開催した「小田原オーガニックフェスタ」には、パルシステム利用者や地域市民2万5千人が来場し、生産者との交流や買い物を楽しみました。

地域づくりを応援するパルシステムの産直

パルシステムが産直提携を結ぶ401カ所の産地では、環境保全や資源循環をめざした農法で利用者に届ける農産物を生産しています。第一次産業の発展は、産地の人たちや経済、地域社会の活性化につながります。パルシステムは利用者とともに、各生産地域が直面する担い手不足や厳しさを増す生産環境などの背景も理解しながら、持続可能な生産を消費の力で応援していきます。

パルシステムはこれからも、常に生産者と利用者の声に向き合い、お互いのくらしに寄りそう事業を追求します。

▲2023年12月開催の「小田原オーガニックフェスタ」

▲2023年度パルシステム群馬開催の農業体験イベント

▲2023年度パルシステム神奈川開催の「えりもの母さん料理教室」