タイ・パルシステム産直協議会20周年総会を開催

2023年11月22日

パルシステム連合会は10月30日(月)~11月4日(土)、国際産直青果「エコ・バナナ(ホムトン)」産地のタイを訪問しました。タイ・パルシステム産直協議会20周年総会をはじめ、ホムトンバナナ事業30周年記念式典への参加、産地の視察など、生産者と相互理解を深めました。

 

「顔が見える関係」続け20年

産直協議会では、毎年組合員を生産者の総会などに招待し、産地の状況や地域の取り組みについてともに協議し、産地との交流を深めています。ホムトンバナナの産地タイとパルシステムは、1999年から商品の供給を開始し、2000年には産直協定(※1)を締結、2003年に産直協議会を発足し、今年で20周年を迎えました。

新型コロナウイルス感染症の影響で4年ぶりの現地開催となった産直協議会総会は11月3日(金)に開催し、組合員、役職員、産地取引先関係者など58人が参加しました。パルシステムからはこれまでの環境保全に配慮した栽培への感謝、産地から引き続きの品質向上や安定した出荷に向けての取り組みが報告されました。パルシステムからは20年の感謝の印として「兜」を贈呈しました。

パシフィック・トレード・ジャパンのペイソー代表は、「ホムトンバナナ事業は、商品があって交流でき、交流があって安心できます。商品を通じた交流をこれからも継続していきたいと思います」と力強く語りました。

パルシステムより『兜』を贈呈

 

人と環境にやさしいホムトンバナナ

一般に流通しているバナナは、栽培中に農薬を使い、収穫後も傷まないよう、ヘタの部分に薬剤を塗って出荷することが多くあります。ホムトンバナナは、栽培期間中と収穫後を含め化学合成農薬を使用しません(※2)。産直提携している個々の農家が畑を見てまわり、状態を記録しています。
公式ホームページの生産者番号検索で生産者が分かるなど、人も環境も安心できる工夫を重ねています。

パルシステムの国際産直

食のグローバル化が進むなか、世界各地で効率を優先する食料生産が行われ、生産地では環境破壊や貧困といった問題が発生しています。そうしたなかパルシステムでは、国内の産直産地と同様に海外の産地とも「産直協定」を締結。地域の環境や人びとのくらしに配慮した食料生産を広げてきました。今後30年、40年と互いの信頼関係をさらに深め、産直を通じ心豊かな地域社会の実現をめざします。

※1 パルシステムの「産直」は、安全・安心な食べ物を調達する手段だけでなく、環境保全・資源循環を基本に置いています。食と農をつなぎ豊かな地域社会をつくることを目的とした「産直四原則」を設定し、それに則った「産直協定書」に基づき取引や交流を行っています。
パルシステムの産直とは

※2 日本への輸入通関時に虫の付着などがあった時は、国の植物検疫によるくん蒸消毒を受ける場合があります。

 

 

■商品詳細

『エコ・バナナ(ホムトン)』
パルシステムの商品|エコ・バナナ(ホムトン)