宅配インフラ活用し物資提供 台風13号被害で〔福島〕
2023年9月13日
ボランティアセンターへ職員派遣も
9月8日(金)に発生した台風13号による福島県内での被害を受け、生活協同組合パルシステム福島(本部:いわき市常磐西郷町、理事長:池端美雪)は9月11日(月)から、被災した利用者へ支援物資の提供を開始しました。宅配利用者を1件ずつ訪問し、安否を確認しながら飲料水や非常食、トイレットペーパーなどを届けます。
「パルシステムを続けてよかった」と感謝の声
福島県では9月8日(金)、台風13号の影響による記録的豪雨で10河川が氾濫し、いわき市と南相馬市で1,000棟以上の住宅が浸水被害に見舞われました。パルシステム福島ではこれを受け、宅配サービス利用者の安否確認を9月11日(月)から開始しました。被災エリアの利用者宅を1件ずつ訪問し、被災時などに受け取れる共済金の申請案内をしながら、支援物資を届けています。川沿いの利用者宅では地盤沈下や冠水したままの自家用車なども見受けられ、甚大な被害が確認されています。
支援物資は、災害用の備蓄品で、飲料水や非常食、トイレットペーパーやマスクなど、緊急時に活用できる物資です。スタッフが配送トラックに追従して運搬し、必要に応じて提供しています。訪問時に相対できた利用者からは、「パルシステムを続けていてよかった」、「本当にありがたい、感謝します」など声をかけられ、なかには涙をこぼす方もいました。
災害ボランティアセンターとも連携
地域内の被災者にも支援を広げるため、いわき市社会福祉協議会(いわき市平字菱川町、荒川正勝会長)が開設したいわき市災害ボランティアセンターにパルシステム福島の職員を派遣します。ボランティア登録者は、高齢者世帯などから優先的に、浸水被害を受けた室内の片付けや泥だし、水害ゴミの運搬などを支援します。同団体とパルシステムは2019年の台風19号被害発生時にも連携し、車両提供やボランティア派遣などで地域の被災者支援に取り組みました。
パルシステム福島は今後も行政や地域団体と連携し、被災された方々への支援を継続していきます。