老朽原発の60年を超える稼働に強く反対します 政府へパブコメ提出

2023年7月31日

国民的議論を経ない延長は受け入れられません

パルシステム連合会は7月28日(金)、政府が公募する「脱炭素社会の実現に向けた電気供給体制の確立を図るための電気事業法等の一部を改正する法律の一部の施行に伴う実用発電用原子炉の設置、運転等に関する規則等の改正案等」に対しパブリックコメントを提出しました。老朽原発の60年を超える運転が可能となる制度について強く反対します。

 

安全性の担保も懸念

意見は、5月に国会で成立した「脱炭素社会の実現に向けた電気供給体制の確立を図るための電気事業法」(GX脱炭素電源法)などの一部改正を受け原子力規制員会がまとめた規則などの改定案に対し提出しました。法改正により、老朽化した原子力発電所について、事実上60年を経過しても運転が可能となります。

 

原子力発電をめぐっては、稼働後40年に満たない原子炉でも、劣化によるトラブル、点検漏れによる事故が報告されています。科学的・技術的な安全性の担保が懸念されるなか、事故発生時の補償など丁寧な国民的論議のないまま安全規制を変更する本案に強く反対します。

 

提出した意見の概要は次の通りです。

1.丁寧な国民的論議もなく、科学的・技術的な担保がない安全規制は受け入れられません。

2.運転期間を原則40年とする現行規定を堅持すべきです。

 

意見全文は下記から参照できます(PDF)