千葉県漁連と産直提携を締結 東京湾の環境保全も産直で寄与

2015年7月3日

パルシステム連合会は7月1日(月)、千葉市の水産会館で千葉県漁業協同組合連合会との産直提携調印式を実施しました。今後は交流や商品を通じ、東京湾などの環境保全活動をはじめとする持続可能な漁業づくりに協力していきます。

調印書を手に握手する坂本会長と渋澤常務執行役員

資源保全や漁業の安定に期待

調印式には、千葉県漁連の坂本雅信会長(代表理事、銚子市漁業協同組合代表理事組合長)、勝山満専務理事、パルシステム連合会の渋澤温之常務執行役員など15名が参加しました。

坂本千葉県漁連会長は「千葉県は、首都圏にありながらバラエティに富んだ漁業が行われ、豊富な水産資源を有します。パルシステムとの産直を通じて資源保全や漁業の安定が図れることはたいへん心強く感じます。喜びを共有する機会を増やし、ともに発展しましょう」とあいさつしました。

渋澤常務執行役員からは「地域の思いや歴史、文化を伝えていくことも産直の大きな役割です。千葉県は組合員にとっても身近な地域でありながら、農業、畜産も盛んであり、産直提携を機に『千葉県をまるごと食べる』ような産直となるよう、発展させたいと考えています」と述べました。

産地交流は人気の企画

千葉県漁連は、パルシステムオリジナル商品の「江戸前あさり(冷凍)」「しめさば(国内産)」などの産地です。オリジナル商品以外にものりや加工食品などを供給しています。また、春には、産地交流企画「産地へ行こう。」が実施され、毎年、募集人数を上回る申し込みがある人気となっています。

パルシステムの水産方針

パルシステムは2009年1月に「水産方針」ならびに「水産物管理基準」を制定しました。水産方針は(1)海の環境を保全し、水産資源を持続的に利用する取り組みを行います(2)日本の水産業再生に取り組みます(3)水産物の安全を追求します(4)日本の魚食文化を大切にします――の4つの柱としました。水産物の産直を通じ、海の環境保全や水産物の持続的な利用を実現する事業や運動に取り組んでいます。