予約登録米の登録者数が18.9万人 食べるとつくるをつなぐ環境保全米
2021年6月3日
パルシステム連合会では毎年、田植え時季に予約を募り、収穫から年間を通じて定期的に届ける「予約登録米」の登録を呼びかけています。2021年は、登録数が18万9千人、28万2千点となりました(5月23日現在)。
27年目を迎えた「予約登録米」
予約登録米は、1993年の冷害による米不足を契機として1995年に始まり、2021年で27年目を迎えます。田植えの段階で産地と1年間の契約を結び、4週に1度、定期的に登録者へ米をお届けします。不作や震災などで調達が厳しくなったときも、登録者を優先して米をお届けする安定した制度です。
パルシステムの予約登録米は、すべて産直産地で、化学合成農薬や化学肥料にできる限り頼らず栽培されます。田植え前から出荷が約束されていることで、気候変動の影響を実感するなか、生産者は安心して米作りに取り組むことができます。予約登録米の利用を通して環境保全型の米作りが広がり、また次の世代の生産者を育てるあと押しにもなっています。
1人当たり年間消費量換算で31.5万人分
2021年産の予約登録米は、登録人数が18万9,576人(前年比103%)と、新型コロナウイルス感染症の影響が続くなか、安心とおいしさが組合員に支持され、利用登録が伸張しました。
1年間利用すると、重量は1万6,169t(同102.7%)となり、農林水産省の食料需給表による1人当たり年間消費量換算で、およそ31.5万人分にのぼります。2021年産では有機米の利用が113.7%増加しました(※)。
※昨年同時期、コア・フード米との点数比。コア・フード米は2021年産から「有機米」に変更。
少子高齢化、また単身世帯や共働き世帯の増加など社会構造の変化により、家庭内での米消費が長期的に減少し、さらにコロナウイルスの影響で深刻な米余りが発生しています。パルシステムでは、組合員のみなさんの理解と利用を今後も呼び掛けていきます。
参考資料:面積調査、作物統計、食料需給表(いずれも農林水産省)。19年度より、休眠および予約米のお届け1年停止の組合員を除き、会員生協独自米の数値を追加するなど、新たな算出方式を採用しています。