台風19号の影響で産直産地が被害を受けています
2019年10月18日
このたびの台風15号・19号で被害にあわれたみなさまへ心よりお見舞い申し上げます。
台風19号の影響で10月12日(土)から、東日本地域を中心に多くの産直産地が被害を受けています。すでに収穫量の不足や物流の混乱などで、商品のお届けに影響が発生しています。
傷みにつながるものはお届けしないよう努めますが、数量が不足しているため、見た目だけの軽度な被害を受けたものについては、お届けすることがあります。また東日本方面からの深刻な物流の混乱により、産地から計画的に出荷ができない状況も想定されます。組合員のみなさまにはご迷惑をおかけしますが、ご理解いただけますようお願い申し上げます。
産地の被害状況
10月14日(月)時点の台風19号被害状況は、特に長野県のりんご産地である「サンファーム」は、長野市穂保・長沼地区を中心とした地域にあり、千曲川の堤防決壊によって生産者宅8戸が浸水しました。
また、福島県の阿武隈川、千葉県の利根川などの流域にある産地でも、生産者宅や園地被害が報告されています。
宮城県 フェニクス(コア・フード ベビーリーフを栽培)
ハウスが破れ、一部ほ場が冠水しました。来週の出荷量は不透明な状況です。
宮城県 JA新みやぎ
吉田川氾濫で、生産者宅がある鹿島台地区が浸水しました。生産者の無事は確認でき、フレコン10本が冠水、未収穫ほ場もあり3.4ha冠水しました。(10月15日時点)
山形県 JA山形おきたま
農協施設の被害はありません。川西、高畠地区の生産者が一部床上浸水しました。
福島県 二本松有機農業研究会
土砂崩れが発生し、道路が寸断・断水している地域があります。道路寸断の影響でいんげんが出荷できなくなる可能性があります。
福島県 JAふくしま未来
阿武隈川の洪水により伊達市内が冠水しました。園地も水没の可能性があります。
福島県 みちのく野菜くらぶ
きゅうりハウスが1.8mほど水没して出荷が難しい見込み。契約園地の二本松地区、玉川村のきゅうり・トマト園地も水没。郡山の園地は近隣の川の氾濫で床下浸水し、出荷が難しい状況です。
群馬県 利根川生産者グループ
利根川は氾濫まであと1mというところまで水位が上昇しました。多くのほ場が冠水しており、ねぎは曲がりも併せて今後の出荷が減る見込みです。
栃木県 日本稲作を守る会
栃木県大田原市にて堤防が決壊し、大田原市北大和久の有機水田30アールが流されました。その他塩屋町、上三川町でも水田に土砂などが入り込む被害がありました。
茨城県 葉菜野果産直
ハウス内の作物が強風と大雨の被害を受けました。
千葉県 佐原農産物供給センター
香取郡神崎町付近で利根川が決壊し、付近の生産者やセンター職員が一時避難しました。
山梨県 白州森と水の里センター
ハウスや鶏舎の屋根が飛ばされ、周辺の道路が陥没しました。排水路は土砂で埋まっています。
長野県 佐久ゆうきの会
事務所、ビニールハウス、かぼちゃ貯蔵施設に浸水被害がありました。
長野県 サンファーム
千曲川堤防が決壊し、生産者が避難しました。家屋やほ場で水没している箇所が多数あります。今期のりんごの出荷は非常に厳しい状況です。
長野県 JA佐久浅間
風による倒伏、はぜかけが倒れ、浸水や土石流に流された圃場もあります。生産者の安否は確認できました。
その他、広範囲にわたって浸水被害や物流の停滞が報告されています。
商品供給への影響
青果では、りんごなどを中心に収穫量がしばらくの間減少しますので、他産地より代替出荷での供給を予定しています。
何卒ご了承いただけますよう、お願い申し上げます。