“選ぶ力”が非遺伝子組換えを守る 「圧搾一番しぼり菜種油」原料生産者が表彰
2017年11月28日
パルシステムオリジナル商品「圧搾一番しぼり菜種油」の原料生産者が、南オーストラリア州から表彰を受けました。生産者のみなさんは11月23日(木)、東京・新宿区のパルシステム連合会東新宿本部を訪れ、表彰を報告しました。
州政府の定める“高品質な食品”に
表彰を受けたのは、オーストラリア・カンガルー島のKIPG(カンガルー・アイランド・ピュア・グレイン)です。栽培している非遺伝子組換え作物(Non-GMO)の菜種を「圧搾一番しぼり菜種油」の原料として2006年から供給しています。
表彰は「Premium Food And Wine From Our Clean Environment」(クリーンな環境から作られる高品質な食品及びワイン)と呼ばれるものです。南オーストラリア州は、食品産業が盛んな地域で、高品質な商品の創出による産業振興は、州政府が2014年から掲げる「10の経済優先事項」のひとつとして位置づけられています。
州政府は、オーストラリア本土で唯一、遺伝子組換え作物の商業栽培を禁止しており、表彰はKIPGがNon-GMO栽培の取り組みが評価されたものです。これにより今後も同州でNon-GMOを奨励する政策の継続が期待されます。
生産者が来日し受賞を報告しました
パルシステムでは、KIPGとの関係を国際産直と位置づけ、相互理解を目的とした定期訪問を続けています。その一環として、シェーン・ミルズ社長はじめ3名が来日しました。ミルズ社長は、受賞を報告するとともに、表彰状をパルシステム連合会の石田敦史理事長へ手渡しました。
石田理事長は「世界では、一部のグローバル企業による『タネの独占』が広がっています。今後も生産と消費の結びつきを強め、くらしを守っていきましょう」と話しました。
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パルシステム「商品づくりの考え方」
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