組合員と生産者が約束して届ける「予約登録米」 26万名分の買い支えで地域の環境を守ります

2012年7月18日

パルシステム連合会では毎年、田植え期にその年に収穫する米を予約し1年間届ける「予約登録米」の登録を呼びかけています。2012年産の登録者数は18万名に達し、年間での数量は26万名分となりました。東日本大震災でも全員に届けた信頼が、生産と食卓をつないでいます。

作る人と食べる人が支えあうお米です

予約登録米は、1993年の冷害による米不足を契機に、1995年に開始したパルシステム独自の制度です。通常は、田植え前の段階で産地と1年間の契約を結び、登録者分を優先的に届けます。

パルシステムの予約登録米は、すべて産直産地で生産される産直米です。さらにそのほとんどは「コア・フード」もしくは「エコ・チャレンジ」(※)基準で栽培されます。化学合成農薬や化学肥料にできる限り頼らない環境保全型の米づくりは、売れ残ると慣行栽培米と同じ価格で売らなければなりません。予約登録米ではこうしたリスクを軽減でき、収穫前から「年間購入予約」をすることが生産者を応援する制度にもなっています。

※「コア・フード」「エコ・チャレンジ」の栽培基準
「コア・フード」栽培米の基準=化学合成農薬(除草剤・殺虫剤・殺菌剤)および化学肥料不使用の有機(JAS認証)もしくはそれに準じた栽培
「エコ・チャレンジ」栽培米の基準=化学合成農薬、化学肥料の使用を慣行栽培の2分の1以下に削減し、かつパルシステムが独自に定める人体や環境に対して影響が大きい「優先排除農薬」「問題農薬」の不使用を実現した栽培

板橋区と同じ広さの田んぼが予約済み!

2012年産の予約登録米は、登録者数が前年比106.1%の18万3,119名となりました。登録者数は年々増加しています。2005年から比較すると、7年間で3倍以上に達しています。

月間での数量は28万4,998点(前年比106.1%)でした。年間ベースの重量は1万5,505t(精米ベース)の計算になります。これはおよそ26万人分の年間消費量に相当します(※1)。また、米の作付面積で計算すると約3,200ha(32平方km)となります。(※2)。

32平方kmは、東京都板橋区(32.2平方km)とほぼ同じ広さになります。東京ドーム(4万6,755平方m)と比較すると684個分、7月27日に開幕するロンドンオリンピックのメイン会場「オリンピックパーク」(2.5平方km)13個分にもなります。

※1=農林水産省「食料需給表」(2010年概算=1人あたり59.5kg)より算出。

※2=精米ベースの重量を玄米ベースで計算(=×1.1)した上で農林水産省「作物統計」(10aあたり533kg)を基に算出。

【参考】

登録点数ベスト5

前年順位
1 エコ・秋田あきたこまち(無洗米・普通精米) 1位
2 エコ・新潟こしひかり(無洗米・普通精米) 2位
3 エコ・青森つがるロマン(無洗米) 3位
4 北海道ななつぼし(無洗米・普通精米) 6位
5 エコ・宮城ひとめぼれ(無洗米・普通精米) 4位

【資料】

産直いきいきコミュニティ(「ごはんもう1杯」プロジェクト紹介など)

ファーマーズネットホームページ(予約登録米データなどが見られます)

社会貢献活動レポート「JAみどりのの放射能対策」