10月は「食品ロス削減月間」 食卓から削減を進める「食べきりエコ」オンライン交流会開催

2020年10月16日

パルシステム連合会の環境委員会は10月9日(金)、東京・新宿区の東新宿本部で、組合員参加企画「食べきりエコ」オンライン交流会を開催し、組合員理事、組合員、職員など22名が参加しました。

昨年10月に「食品ロス削減推進法」が施行され、10月は「食品ロス削減月間」に。パルシステムでは、食品ロス削減につながる「エコ」行動への組合員参加を募り、暮らしの中のアイデアを募集し共有する「食べきりエコ」を実施中で、参加者は10月1週目で1万人を超えました。コロナ禍で在宅・調理の機会が増え、食材の使い切りなどの節約や家庭ごみの削減が関心事となっており、今回の企画を機に食品ロス削減の意識を高め、取り組みを広げていきたいと考えています。

一人ひとりの暮らしから削減を

開会にあたり、環境委員会・高野祐子委員長(パルシステム福島理事長)は「規格外農産物活用の商品開発をはじめパルシステムの食品ロス削減の取り組みは『令和2年度消費者白書』に紹介されるなど注目されています。10月から実施の『食べきりエコ』では組合員同士アイデアを共有しながら、暮らしから食品ロスを減らし、SDGs食料廃棄削減の目標達成にもつながることを期待しています。短い時間ですが盛り上げていきましょう」とあいさつしました。

パルシステム電力の野津秀男常務は「大根一本使いきりレシピ」を紹介。調理のポイントとして(1)食材を食べきる、(2)むずかしい調味料を使わない、(3)家にある材料で作るの3つを挙げ、コツなどの解説を交え、おかずやおつまみなど4品を作りました。

「大根一本使いきりレシピ」を紹介するパルシステム電力の野津秀男常務

オンラインでいきいき交流

神奈川と福島から二人の組合員に、実践についてリモートで紹介いただきました。

パルシステム福島で産直委員を務める瀧さんは、野菜やキノコ類の天日干しの活用や冷凍保存について紹介。お湯でもどした切干大根と納豆に『便利つゆ』を混ぜた「ごはんのおかず」を実演し、人参はおろす、玉ねぎはみじん切り、大根の葉は細かく切るなど、下ごしらえをした冷凍保存は、「時短にもなり、とても便利」だと紹介しました。

パルシステム神奈川のPLA(※)草野さんはまず、(1)冷蔵庫に入れたものは食べきる、(2)野菜はまるまる使いきる、(3)調理器具(ゴムベラ・シリコンスプーン)を活用して食べきるという3つのポイントを示しました。そして冷蔵庫での食材の保管方法の工夫や、野菜の切れ端のぬか漬け・冷凍保存、シリコンスプーンを使ってびんや缶の中身をきれいに使いきるなどの実践事例を紹介しました。

※PLA(パルシステム・ライフアシスタント):各会員生協から選出された組合員が1年間の養成講座を経て認定。パルシステムの商品の価値や背景などを、くらしの視点で伝え広げる。

続いて4グループに分かれて意見交換し、「アイデアを教わることができよかった」「役に立つ情報が非常に多く、またとても楽しかった」などの感想が寄せられました。

最後に環境委員会・佐藤奈穏美副委員長(パルシステム東京理事)が「『台所から変えていく』、そんな身近なことをみなさんと考え、話ができるいい機会になりました。このアイデアや知恵を生かし、少しずつでも変えていくことができれば」と期待を述べ閉会しました。

「食べきりエコ」(10月1回~4回開催)

食品ロス削減のために、「エコ」行動への組合員参加を募るとともに、組合員が見つけた暮らしの中のアイデアを募集して共有する企画。

①買い物前にストック確認、②ふぞろい・難ありも活用、③調理は食べきれる量で、④まるごといただきます、⑤かしこく保存します、の5つの食品ロスを減らすエコ行動を呼びかける。
「食べきりエコ」特設サイト

【参加方法】①注文用紙、オンラインパル(期間中バナー表示あり)から6桁注文、②SNS(Instagram、Twitter)、③「食べきりエコ」投稿用紙
【受付期間】①6桁注文③「食べきりエコ」投稿用紙:9月28日~10月23日(10月1回~4回受注週)、②SNS: 9月21日~10月23日
【プレゼント】①②③参加者から抽選で150名に「柚子の時間」ハンドクリームをプレゼント