原発処理水の取り扱いで政府へ意見 海洋放出や水蒸気放出を強く懸念します

2020年4月30日

パルシステム連合会は2020年4月24日(金)、東京電力福島第一原子力発電所事故の処理をめぐる「多核種除去設備(ALPS)等の処理水の取り扱いについて、政府へ意見書を提出しました。「海洋放出」や「水蒸気放出」を強く懸念します。

政府は「廃炉・汚染水対策関係閣僚等会議」の「汚染水処理対策委員会」に「多核種除去設備(ALPS)等処理水の取扱いに関する小委員会」を設置し、ALPS処理水の取り扱いについて検討してきました。報告書は2月10日(月)に公表されました。

パルシステムでは、ALPS小委員会で検討され現実的な処分方法として「海洋放出」及び「水蒸気放出」が具体的に提示されたことについて強い懸念を表明するとともに、原子力発電からのすみやかな撤退を強く求めます。

パブリックコメント要旨は次の通りです。
1.前提として、地域はもとより全国民に情報を公開し合意形成を徹底すべきです。
2.一般市民が接する生活環境 に排出するべきではありません。
3.国内原発及び再処理施設から「トリチウム」が含まれた液体廃棄物排出に係るモニタリング及び環境影響調査データの公開をすべきです。

提出した意見全文は、別紙の通りです。

「多核種除去設備等処理水の取扱い」に係る意見」への意見書(PDF)