第12回海洋立国推進功労者表彰で恩納村漁協が受賞 豊かな海を次世代へつなぐ活動が評価

2019年8月30日

パルシステムの商品「恩納もずく」を生産する沖縄県・恩納村漁業協同組合(以下、恩納村漁協)が、第12回海洋立国推進功労者表彰において受賞しました。

恩納村漁協の金城組合長(前列左から二番目)、比嘉参事(前列右)、㈱井ゲタ竹内・竹内常務(前列左)、 当会・渋澤専務理事(前列右から二番目)ほか関係者らで受賞を喜びました

海人(うみんちゅ)が守り、育む「サンゴの村」が評価

第12回海洋立国推進功労者表彰(内閣総理大臣表彰)が8月22日(木)に総理官邸で開催されました。本表彰は、海洋に関する分野で顕著な功績を挙げた個人・団体を表彰し、その功績をたたえることにより、海洋に対する社会的な理解を深めることを目的として、平成20年度より実施されています。今回、パルシステムの産直産地・恩納村漁協が、サンゴを育む里海づくりの取り組みが評価され、受賞しました。

翌23日(金)、恩納村漁協の金城治樹組合長、比嘉義視参事、モズク加工メーカーである㈱井ゲタ竹内の竹内周常務取締役ほかが、当会を来訪し、ともに受賞を喜びました。

恩納村では、1970年代半ば以降、各種開発現場などからの「赤土流出」によって、モズク漁場などへの被害が発生したことから、漁協・村・開発工事施工業者など、関係者が一丸となって赤土流出を未然に防止する体制に努めてきました。その結果、ここ20年以上にわたり、恩納村海域での大規模な赤土流出による被害は発生していません。またサンゴの天敵であるオニヒトデの産卵期前の集中駆除も実施しており、サンゴ礁の保全と基礎生産力の向上に寄与しています。

関係者で連携し、里海づくりを推進

恩納村漁協では1998年よりサンゴの植付けを行っていましたが、2009年11月にパルシステム連合会、㈱井ゲタ竹内、恩納村、恩納村漁協の4者で「恩納村美ら海産直協議会」を締結。2012年3月には参加生協団体を増やし「恩納村コープサンゴの森連絡会」を結成しました。

「恩納村コープサンゴの森連絡会」は生活協同組合連合会コープ中国四国事業連合、生活協同組合連合会東海コープ事業連合、㈱井ゲタ竹内、沖縄県恩納村、恩納村漁協、パルシステム連合会の6団体で構成され「里海づくり」を行っています。「里海づくり」とは、手つかずの自然な海を守るのではなく、人が積極的に自然に関わることで豊かな海を守り続けるという考え方です。

パルシステムでは今後もこうした取り組みを通じて、豊かな里海づくりに貢献していきます。

恩納村コープサンゴの森連絡会