サンゴの森が台風被害 恩納村漁協に見舞金を贈呈

2018年12月19日

今年9月に沖縄本島を直撃した台風24号の影響により、パルシステムのオリジナル商品「恩納もずく」の産地である恩納村(漁業協同組合)は大きな被害を受けました。高潮によって漁協組合員の漁船が陸上に打ち上げられ、横転するなどして、3隻が全損、28隻が損傷しました。海ぶどうや、もずくの養殖施設にも海水が侵入し、備品が流されるなどの被害が発生しました。

12月7日(金)に行われた「恩納村コープサンゴの森連絡会」総会で、パルシステムは同漁協に対し、30万円の見舞金を贈呈しました。

恩納村漁協・山城正己組合長(右)に、当会渋澤温之専務理事(左)より見舞金を贈呈

台座から外れ、横転した漁船

陸上被害の対応が難渋し、またもずくの収穫が終わっていたこともあり、10月末に海中を確認すると、移植したサンゴや支柱も砂石などによって破損していることがわかりました。産地では11日間、延べ43名の参加で、生存確認ができたサンゴ400本を移動し、砂等に埋まり死滅した300本を復旧しました。現在もなお、サンゴ復旧に向けた対応は続いています。

支柱が倒壊。砂に埋もれ、倒れてしまったサンゴ

植付けたサンゴを復旧、豊かな里海を再び

恩納村漁協では1998年よりサンゴの植付けを行っていましたが、2009年11月にパルシステム連合会、㈱井ゲタ竹内、恩納村、恩納村漁協の4者で「恩納村美ら海産直協議会」を締結。2012年3月には参加生協団体を増やし「恩納村コープサンゴの森連絡会」を結成しました。パルシステムでは、これまで利用代金の一部をサンゴの植付けの費用に充て、2018年3月末現在で累計9,300本にも達しました。今後もこの取り組みを通じて、豊かな里海づくりに貢献していきます。

パルシステムの商品|恩納もずく

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