福島県富岡町で「富岡復興ソーラー」 パルシステムでんきに売電スタート

2018年10月19日

一般社団法人富岡復興ソーラーなどが出資する(株)さくらソーラーが、2018年10月1日より、パルシステムでんきの発電産地のひとつとして売電供給を開始しました。

今年4月に開催された竣工式での「テープカット」のようす。左から環境エネルギー政策研究所 所長・飯田哲也さん、当会理事長・石田、一般財団法人富岡復興ソーラーの代表理事・遠藤ご夫婦

富岡復興ソーラーは「地域住民が主体」

「富岡復興ソーラープロジェクト」は、原発事故により未だ避難生活を余儀なくされている福島県富岡町の地域住民が主体となって立ち上げられた、原発事故からの復興支援を目的とする太陽光発電事業です。約35万㎡の発電所用地で、発電出力は29.4MWです。

福島第一原子力発電所の事故による放射能汚染で、農地としての再生が厳しくなった地権者の多くが、この取り組みに賛同し土地を提供しています。

太陽光発電事業で得られた収益を活用して、さまざまな地域復興事業への寄与を見込んでいます。パルシステム福島、パルシステム連合会などの生協からの出資や、市民出資を活用して建設された発電所です。パルシステムの組合員も市民出資枠で個別に出資しています。

富岡復興ソーラーは「地域住民が主体」です。中心人物のご夫婦である一般財団法人富岡復興ソーラーの代表理事・遠藤陽子さんと夫の道仁さんは、今回の売電開始にあたり「富岡復興ソーラー高津戸・清水前太陽光発電所も、4月に無事竣工致しました。これまでご支援ありがとうございました。みなさまとは今後もさまざまな形で関係を築くことができれば幸いです。引き続きよろしくお願いいたします」とコメントしました。

さくらソーラーのほか、福島県内には、ほかにもパルシステムでんきの発電産地が3つあり、今後は組合員との交流を進め県内でのネットワークを強化し、福島県内の発電産地をさらに拡大していく予定です。

・いわきおてんとSUN企業組合/いわき小川発電所(福島県いわき市)
・飯舘電力㈱/飯樋字大橋・小林営農型発電所(福島県相馬郡飯舘町)
・㈱元気アップつちゆ/土湯温泉16号源泉バイナリー発電所、土湯温泉東鴉川水力発電所(福島県福島市)
・㈱さくらソーラー/富岡復興ソーラー発電所(福島県双葉郡富岡町)

富岡復興ソーラー発電所が電力供給に参加したことで、パルシステムでんきの発電産地は全国44カ所に拡がりました(2018年9月末)。

パルシステムでんき