福島県の地熱発電と小水力発電がパルシステムに供給開始

2017年12月1日

福島県福島市の株式会社元気アップつちゆの地熱発電(バイナリー方式)と小水力発電が2017年12月1日から、「パルシステムでんき」の発電産地として電力供給を開始しました。

バイナリー発電機

地熱発電方式の一つにバイナリー方式があります。株式会社元気アップつちゆでは温泉の熱を使って水よりも沸点の低い媒体を気化させ、タービンを回し発電しています。発電後の媒体を冷却するため、澄んだ湧水を利用します。小水力発電は小さな川や設備でも発電できる、水のエネルギーを利用して水車を回す発電方式です。

これらによる発電能力は一般家庭の電気使用量で、合計約1,450世帯分にあたる580kWとなり、そのすべてがパルシステムでんきへ提供されます。

第3砂防堰堤

発電所を運営する株式会社元気アップつちゆは、東日本大震災と原発事故によって旅館がいくつも廃休業してしまうなどの甚大な被害を受けた土湯温泉の復興をめざし、2012年10月に地元の団体が出資して誕生しました。町の存続、土湯温泉町の復興と再生を願い、災害前を超える賑わいを取り戻そうと「自然再生エネルギーによるエコタウンの形成」を掲げ、町をあげて取り組んでいます。

株式会社元気アップつちゆのほか、福島県内にはパルシステムでんきの発電産地が2つあり、組合員との交流を進めながら県内でのネットワークを強化し、福島県内の発電産地をさらに拡大していく予定です。

・いわきおてんとSUN企業組合/いわき小川発電所(福島県いわき市)
・飯舘電力㈱/飯樋字大橋・小林営農型発電所(福島県相馬郡飯舘町)
・㈱さくらソーラー/富岡復興ソーラー発電所(福島県双葉郡富岡町)※2018年4月予定

株式会社元気アップつちゆが電力供給に参加したことで、パルシステムでんきの発電産地は全国40カ所に拡がりました。

パルシステムでんき