PB「恩納もずく」が育む海の森 大規模白化に負けずサンゴが産卵しました

2017年6月14日

毎年組合員が苗をつくり、恩納村漁協の生産者が植え付けてきたサンゴが、今年も一斉に産卵しました。

サンゴを植えて7年。累計8,300本!

パルシステム生活協同組合連合会は2009年に沖縄県・恩納村と恩納村漁業協同組合、もずく加工メーカーの(株)井ゲタ竹内とともに「恩納村美(ちゅ)ら海産直協議会」を設立しました。もずくを中心とした産直活動を通じて、恩納村漁協がすすめている「里海づくり」に一緒に取り組んでいます。また、サンゴの苗づくり体験や生産者との交流などが行える恩納村漁協との産地交流も実施しています。

「恩納もずく」は、産地の恩納村漁協、もずく加工メーカーの(株)井ゲタ竹内と協力して商品化したパルシステムのオリジナル商品です。これまで利用代金の一部をサンゴの植え付けの費用に充て、2017年3月末現在で累計8,300本にも達しました。この取り組みは高く評価され、昨年9月には「全国豊かな森づくり大会」環境保全部門で環境大臣賞を受賞しました。

パルシステムの商品|恩納もずく
第36回全国豊かな海づくり大会で環境大臣賞を受賞 作る、食べる、ともに育む「里海づくり」が評価(プレスリリース)|2016年9月15日

取り組みを始めてから7年。2017年5月28日に今年初めての産卵が確認され、6月初旬には一斉に産卵が始まりました。

恩納村漁協からコメントが到着

恩納村漁協の比嘉義視(ひが・よしみ)さんがコメントを寄せてくれました。「昨年は大規模な白化があり、多くの天然のサンゴが死んでしまいました。また、大規模な白化が起きたその翌年は、産卵しないサンゴも見られるとの報告があります。そんな中で、今年も産卵を確認することができてほっとしています。またこれが、自然再生につながってほしいと思っています。組合員のみなさんとのつながりが、海を育んでいることを実感しています」。

サンゴが育むゆたかな海

恩納村の入り江で生まれたサンゴの卵たちは、潮流に乗って、沖縄沿岸、そして近海にゆっくりと広がっていきます。サンゴは自分に適した環境を見つけて定着し、生長していきます。恩納村から生まれたサンゴが広がり、様々な生きものが棲みついて、ゆたかな海が広がっていくことを私たちは期待しています。