7/16(月)-18日(水)佐渡で「生物の多様性を育む農業国際会議」を開催 世界農業遺産の地で生物多様性保全を考えます
2012年7月6日
パルシステム連合会は7月16日(月)から18日(水)までの3日間、新潟県佐渡市で開催される「第2回生物の多様性を育む農業国際会議」に実行委員として参加します。地域ぐるみでトキを育む佐渡市を会場に、生物多様性保全のための持続可能な農業のあり方について考えます。
技術・調査交流から幅広い活用へ
「生物の多様性を育む農業国際会議(ICEBA)」は、2000年から開催を重ねてきた「日韓中環境創造型稲作会議」と06年から続く「日韓田んぼの生きもの調査交流会」を統合し、2010年に兵庫県豊岡市で初めて開催されました。
これまでの技術交流会議と生きもの調査交流による報告・交流だけではなく、共通テーマを定めて成果を持ち寄り共有することで、各国での研究実践活動への幅広い活用をめざします。パルシステム連合会では前身の会議から実行委員として参加し、農薬に頼らず生物と共生した農業の実現に取り組んでいます。
世界農業遺産・佐渡の取り組みを紹介
第2回生物の多様性を育む農業国際会議は7月16日(月)から18日(水)までの3日間、新潟県佐渡市の両津やまきホテルほかで開催されます。「人・生きもの・自然に思いやりのある豊かな農業を目指して」をテーマに、トキを育む佐渡の現地調査を実施するほか、講演や報告、分科会などを通じて生物多様性農業と地域づくりを考えます。
水田農業は、長い歴史のなかでアジアの生物多様性を保全してきました。この会議は、生物多様性条約第10回締約国会議で提唱された「国連生物多様性の10年」の推進活動のひとつとして、世界農業遺産(GIAHS:ジアス)に認定された佐渡の農業システムを国内外に紹介します。あわせて、生物多様性条約第11回締約国会議に対して農業分野から提言します。
パルシステムのトキを守る活動
パルシステムでは、佐渡のトキを守る活動を支援しています。産直米「トキを育むお米(エコ・佐渡こしひかり)」は、トキの生息環境を保全する取り組み(ビオトープ作りなど)に対して利用あたり一定額が生産者へ支払われます。農薬を削減した田んぼやビオトープが、トキのえさとなる生きものを育てています。
また、産地の地域文化を伝え、守ることを目的に、毎年都内で「文弥人形上演会」を開催し、生産者が受け継いで来た伝統芸能を紹介しています。
第2回生物多様性を育む農業国際会議
- 日程:
- 2012年7月16日(月)~18日(水)
- 会場:
- 両津やまきホテル(新潟県佐渡市秋津66)ほか
- 主催:
- 第2回生物の多様性を育む農業国際会議実行委員会・佐渡市
【詳細日程】
第1日 7月16日(月)(両津やまきホテル)
13:00 | 受付・オリエンテーション |
13:30 | エクスカーション 佐渡金銀山→大膳神社能舞台→トキの森公園など |
17:00 | 終了 |
第2日 7月17日(火)(両津やまきホテル、市内田んぼほか)
8:30 | 受付・オリエンテーション |
9:00 | 現地調査
|
12:00 | 現地調査終了、昼食 |
13:30 | 基調講演
発表者 国連大学副学長 武内 和彦 |
14:15 | 各国報告
「佐渡における人とトキの共生」 「中国におけるトキ」 「韓国におけるトキとコウノトリ」 |
15:00 | 休憩 |
15:30 | 分科会
テーマI 生物多様性農業と生きもの調査活動 テーマII 生物の多様性を育む農業技術の探求 テーマIII 多様な主体が参画した持続可能な農業と農村社会づくり |
18:00 | 終了 |
第3日 7月18日(水)(両津やまきホテル)
9:00 | 分科会報告
総合討論・提言まとめ 閉会
|
11:30 | 終了 |
※終了後、パルシステムの産直産地を視察するオプショナルツアーもあります。