恩納村コープサンゴの森連絡会 全国豊かな海づくり大会で「環境大臣賞」受賞
2024年11月14日
モズクを通じた里海づくりが陸域からの環境保全へ発展
パルシステム連合会(本部:新宿区大久保、理事長:大信政一)が構成団体として参加する恩納村コープサンゴの森連絡会(会長:パルシステム連合会専務理事渋澤温之)は、第43回全国豊かな海づくり大会~おんせん県おおいた大会~の漁場・環境保全部門で環境大臣賞を受賞しました。
人と自然の共生で豊かな里海と陸域の環境保全
第43回全国豊かな海づくり大会~おんせん県おおいた大会~が11月9日(土)~10日(日)に大分県大分市で開催されました。本大会は、日本の食卓に安全で美味しい水産食料を届けるため、水産資源の保護・管理と海や河川・湖沼の環境保全の大切さを広く国民に訴えるとともに、つくり育てる漁業の推進を通じて漁業の振興と発展を図る目的で、毎年各地で開催されています。式典には天皇・皇后が毎年出席されることから、全国植樹祭、国民体育大会とあわせ三大「行幸啓(ぎょうこうけい)」の一つとされています。
今回、恩納村コープサンゴの森連絡会は、漁場・環境保全部門で環境大臣賞を受賞しました。これは、第36回全国豊かな海づくり大会~やまがた~(平成28年9月10日~11日開催)での環境大臣賞受賞に続いて二度目の受賞となります。表彰にあたり、パルシステム連合会専務理事の渋澤温之(同連絡会会長)が天皇皇后両陛下との御懇談の場、式典行事に出席しました。
同連絡会では、恩納村の特産であるモズクを作り、食べて、ともに育む「里海づくり」を推進しています。サンゴ養殖によるサンゴの植え付け、消費者との交流による生産物や産地への理解を深める活動、研究機関と連携した里海の管理手法の向上、そしてこの活動が15年と長期にわたり継続されていること、またそれが陸域からの環境保全(赤土流出対策)にも取り組みが発展していることが高く評価されました。
恩納村漁業協同組合は1998年、親サンゴを育て、サンゴ礁の海を育む活動を開始しました。2009年11月、この活動に賛同するパルシステム連合会、㈱井ゲタ竹内、恩納村、恩納村漁協の4者が「恩納村美ら海産直協議会」を設立しました。2012年4月には、同様の取り組みを行っている生協団体で「恩納村コープサンゴの森連絡会」を結成、現在では恩納村と恩納村漁協、㈱井ゲタ竹内、生協からは東海コープ、アイチョイス、コープ北陸、コープ中国四国、パルシステムの5つの事業連合会、コープしが、京都生協、おおさかパルコープ、大阪よどがわ市民生協、コープこうべ、コープおきなわの6生協の全14団体が参加し、全国規模の取組みとなっています。
パルシステムはこれからも、全国の連携団体と協力し、恩納村の地域資源の利用を通じた里海づくりに貢献していきます。