“使い捨て”が生む海のプラごみ 私たちにできることは 10月14日(月・祝)〔神奈川〕<募集終了>
2024年9月30日
潜水調査船から見た海底ごみの現実 オンライン配信も
生活協同組合パルシステム神奈川(本部:横浜市港北区新横浜、理事長:藤田順子)は10月14日(月)10時30分から、新横浜本部で国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC、本部:横須賀市夏島町、大和裕幸理事長)主任研究員の中嶋亮太さんを招き、海のプラスチックごみ問題の現状を伝えるイベントを開催します。潜水調査船「しんかい6500」から目の当たりにした海底に沈むプラスチックごみの実態と、私たちがいま考えるべき行動を教えてくれます。講演は、オンラインでも配信します。
「プラなし」生活を心地よく
生物海洋学を研究する中嶋さんは、海中に漂うプラスチックごみの生態系への影響を調べるなかで、原因となる使い捨て製品に囲まれる暮らしの見直しを呼びかけています。イベントでは、中嶋さんの調査研究で分かってきた海洋汚染の最新情報を伝えるとともに、「プラなし」生活を心地よく楽しむたくさんのヒントも教えてくれます。
会場では、実際に長年海底に沈んでいたプラスチックごみの展示や中嶋さんの著書販売とサイン会も予定します。
中嶋亮太さん
1981年生まれ。2009年創価大学大学院博士課程修了。米国スクリップス海洋研究所研究員を経て、現在は国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)主任研究員・グループリーダー。
Webサイト「プラなし生活」https://lessplasticlife.com/を運営し、世界で大量生産、大量消費、大量廃棄されるプラスチックが自然界に及ぼす影響や代替品で心地よく暮らす工夫などを発信。
深海では分解されず残存
海に流出してしまったプラスチックの総量は、1億5千万トンと推定されます。ごみは海上で漂流するだけでなく、海流に巻かれて深海に沈み、およそ8万6千トンが存在すると予測されます。紫外線が届かず水温の低い深海では、プラスチックは分解されず、そのままの形で残り続けます。
「しんかい6500」の海底調査でも、35年前の製造年月日が印字された食品パッケージが見つかり、色あせずそのままの状態が確認されました。一度流出してしまうと回収不可能で、自然界や生態系に影響を与え続けるプラスチックごみの問題は、人びとの暮らしにも大きく関わることをイベントで改めて考えます。
【参照】海と地球の情報サイトJAMSTEC BASE
https://www.jamstec.go.jp/j/pr/topics/shin-chishiki-20220707/
「海のプラごみ汚染と私たちにできること」開催概要
開催日時:2024年10月14日(月・祝)10:30~12:00
開催方法:会場とオンラインのハイブリッド開催
定 員:会場参加 30人、オンライン参加500人(申し込み多数の場合は抽選)
会 場:パルシステム神奈川新横浜本部(横浜市港北区新横浜3-18-16新横浜交通ビル)
新横浜駅より徒歩4分
参 加 費:無料
申込URL:https://forms.gle/1rBM1QXjhN12L4hBA
企画詳細:https://www.palsystem-kanagawa.coop/event/detail/ocean_plastic2024/
申込締切:2024年10月6日(日)16:00
宅配の仕組みで資源循環に参加
パルシステムでは、「配送」と「回収」という生協の宅配ならではの仕組みをいかし、プラスチックをはじめとする資源を循環させています。さらに商品の簡易包装、リユース・リサイクルできる容器包装材への変更など、取引先の理解と協力を得ながら3R(リデュース・リユース・リサイクル)を推進しています。利用者への資源回収の呼びかけも強化し、環境負荷軽減を目指しています。
▼宅配時に資源返却でポイントゲット
https://information.pal-system.co.jp/press/240916-recyclepoint/
パルシステム神奈川はこれからも、プラスチックなど資源利用の在り方を利用者とともに考えながら、持続可能な環境と社会づくりを目指していきます。