パルシステムグループ助成金 2020年度は167団体の活動を助成しました

2021年3月31日

パルシステムグループの各会員生協では、事業エリア内で持続可能な地域社会や環境づくりに取り組む市民団体の活動を支援するため、助成金制度を設けています。また、パルシステム共済連では、生協法に基づく教育事業や福祉・健康維持などの組合員活動への助成、パルシステム連合会では、産地や取引先をはじめとした全国各地の団体による地域づくりの取り組みへの助成をしています。

これらの制度は、組合員のみなさんがパルシステムの商品やサービス、共済などの事業を利用することで生まれた剰余金をもとに運用されており、2020年度はグループ全体で、167団体に4,668万250円の助成をすることができました。

協同組合であるパルシステムは、持続可能な地域社会づくりへの貢献のために地域社会との連携を深め、草の根の活動を応援することを通じて、生協の事業や運動のみでは解決できない地域課題にも向き合いたいと願っています。これからも、グループの理念「心豊かなくらしと共生の社会づくり」に向けて、地域の課題に取り組む市民団体や生産者、取引先のみなさんとの連携を強めていくことで、誰一人取り残すことのない地域社会づくりをめざしていきます。

各組織の助成金名称 助成団体数(助成金総額)
パルシステム東京「市民活動助成基金」 12団体(495万198円)
パルシステム東京「震災復興支援基金 パル未来花基金」 16団体(399万7,000円)
パルシステム神奈川「市民活動支援金」 16団体(388万6,500円)
パルシステム千葉「コミュニティ活動助成基金」 11団体(299万8,352円)
パルシステム埼玉「市民活動支援金」 7団体(250万円)
パルシステム埼玉「東日本大震災復興支援助成金」 2団体(68万6,200円)
パルシステム山梨「市民活動助成金」 10団体(148万円)
パルシステム共済連「たすけあい活動助成金」 78団体(1,258万2,000円)
パルシステム連合会「地域づくり基金」 15団体(1,360万円)
合計 167団体(4,668万250円)

※パルシステム茨城 栃木「くらし活動助成金」は本年度未実施
※各生協のHPリンク先は2021年3月時点のものです。

会員生協と地域の団体の連携が広がっています

パルシステムグループの各会員生協では、地域で多様な活動を展開する団体のみなさんと、組合員活動や地域支援の取り組みを展開しています。

パルシステム山梨「市民活動助成金」を活用し、「奈良田盆踊り復活祭」実行委員会の活動を2019年度に引き続き応援しています。

早川町奈良田集落で継承されてきた独特な民謡や盆踊りは、住民の高齢化等により1990年以降行われていませんでした。受け継がれてきた文化が途絶えてしまうかもしれないという危機感を抱き、地元の保存組織や町外の集落出身者有志によって結成された実行委員会です。「何としてでも10年続ける」と宣言しスタートしました。地域文化を未来に繋いでいきたい…、現住民と他出者の交流の核としたい…、豊かな奈良田文化を創造していくために、あらゆる可能性を追求しています。

「第2回奈良田盆踊りの様子」(2019年撮影)

パルシステム神奈川「市民活動支援金」を活用し、「北鎌倉 台峰(だいみね)緑地保全会」が活動しています。里山の姿を保ちながら、人と自然が共生できる場所として維持する取り組みです。保全活動、遊び、季節の行事など、さまざまな形で人々が台峰に親しむことができるようオープンな活動をこころがけ、それらが地域の活性化にもつながるよう工夫をこらしています。

保全活動の様子

パルシステム千葉「コミュニティ活動助成基金」が「フードバンクふなばし」の活動に役立てられています。食に対する不安なく子育てができるよう、また、いかなる時も子どもがお腹を空かせたままでいることがないよう、食の支援が必要な子育て家庭に食品を無償提供する活動を行っています。同団体とパルシステム千葉は助成金だけでなく、パントリーピックアップやフードドライブでも連携しています。

フードバンクふなばし 笹田さん:代表(右)・岡田さん:副代表(左)