震災でも届けた予約登録米 2011年度受付開始 定期的に届くのでつくるも安心、食べるも安心
2011年5月31日
パルシステム連合会は7月8日(金)まで、予約登録米を受け付けます。指定の銘柄を1年間、定期的に届ける仕組みです。東日本大震災により米の需給がひっ迫した中でも、全世帯へ届けることができました。1年の購入を事前に約束するからこそ、安定して届けることができます。
震災の混乱でもすべての登録者へ届けました
東日本大震災では、物流網の寸断などから大規模被害にあった東北3県だけでなく首都圏地域でも食料品が不足する事態が発生しました。特に主食である米は、長期にわたり品薄の状況が続きました。
産直産地でもガソリン不足や倉庫の荷崩れなどで出荷できないところもありました。こうしたなか、パルシステムは震災後も一貫して予約登録米に登録していた組合員全員に対し、米を供給することができました(※)。
※震災により予約した銘柄が物流センターに届かなかったり、届いても計画停電の影響で仕分けできなかったりする事態も発生しました。パルシステムでは別の銘柄や精米(無洗米など)の米を調達し、代替品として届けました。
作る人と食べる人が支えあうお米です
予約登録米は、1993年の冷害による米不足を契機に、1995年に開始したパルシステム独自の制度です。通常は、田植え前の段階で産地と1年間の契約を結び、登録者分を優先的に届けます。
パルシステムが取り扱う米は、すべて産直産地で生産される産直米です。さらに予約登録米の多くは「コア・フード」もしくは「エコ・チャレンジ」(※)基準で栽培されます。化学合成農薬や化学肥料にできる限り頼らない環境保全型の米づくりは、売れ残ると慣行栽培と同じ価格で売らなければなりません。予約登録米ではこうしたリスクを軽減でき、収穫前から「年間購入予約」をすることが生産者を応援する制度にもなっています。
※「コア・フード」「エコ・チャレンジ」の栽培基準
「コア・フード」栽培米の基準=農薬(除草剤・殺虫剤・殺菌剤)および化学肥料不使用の有機(JAS認証)もしくはそれに準じた栽培
「エコ・チャレンジ」栽培米の基準=農薬、化学肥料の使用を慣行栽培の2分の1以下に削減し、かつパルシステムが独自に定める「優先排除農薬」「問題農薬」の不使用を実現した栽培
2011年産予約登録米
- 申し込み期間:
- 7月8日(金)(7月1回)まで
- 配達開始:
- 10月中旬予定。約1年間お届けします。
※2011年秋に収穫する米は、収穫後に行政やJAが玄米の放射能検査を実施することになっています。検査がされない米はパルシステムが検査を実施し、安全性を確認してから届けます。