「恩納村美ら海産直協議会」植え付けから3年。組合員の思いが結実! サンゴの苗が育って、初めての産卵!

2013年6月10日

2009年にパルシステム連合会が沖縄県・恩納村と恩納村漁協、もずく加工メーカーの(株)井ゲタ竹内とともに「恩納村美ら海産直協議会」を設立し、サンゴの植え付けを始めてから3年。毎年組合員が苗をつくり、恩納村漁協の生産者が植え付けを続けてきたサンゴが5月30日の夜に初めて産卵しました。

みんなで育てたサンゴが産卵

パルシステム生活協同組合連合会(11会員・会員総事業高1,938億73百万円/会員生協の組合員総数134.5万人)は2009年に沖縄県・恩納村と恩納村漁業協同組合、もずく加工メーカーの(株)井ゲタ竹内とともに「恩納村美(ちゅ)ら海産直協議会」を設立しました。もずくを中心とした産直活動を通じて、恩納村漁協がすすめている環境保全活動に一緒に取り組んでいます。また、サンゴの苗づくり体験や生産者との交流などが行える恩納村漁協との産地交流も実施しています。

『恩納もずく』は、産地の恩納村漁協、もずく加工メーカーの(株)井ゲタ竹内と協力して商品化したパルシステムのオリジナル商品です。これまで利用代金の一部や組合員によるポイントカンパを「サンゴの森づくり」の費用にあて、組合員や恩納村漁協の生産者による植え付けを続けてきました(12年度末合計4,300本)。取り組みを始めてから3年、2013年5月30日・午後10時過ぎの満潮時にサンゴが初めて産卵しました。

サンゴは植え付けから3年ほどで産卵するため、本協議会のサンゴも産卵が待たれていました。生産者も、産卵の10日ほど前から毎晩船を出して、産卵の時期を待ち構えていました。そしてついに、産卵は一斉に始まり、生産者の銘苅宗和(めかる・むねかず)さん含め、恩納村漁協のみなさんも「自分たちが育てたサンゴの大産卵は、本当にうれしい」と感動ひとしおでした。

恩納村漁協の比嘉義視(ひが・よしみ)さんが「産卵は、本当に神秘的ですよ。例年は、シケが多いのですが、今年は、稀に見る凪でしたので最高でした」とコメントを寄せてくれたように、サンゴの産卵の撮影は難しく、今回は絶好のタイミングでの産卵でした。

感動! 美しく神秘的なサンゴの産卵

感動! 美しく神秘的なサンゴの産卵

サンゴが育むゆたかな海

恩納村の入り江で生まれたサンゴの卵たちは、潮流に乗って、沖縄沿岸、そして近海にゆっくりと広がっていきます。サンゴは自分に適した環境を見つけて定着し、生長していきます。恩納村から生まれたサンゴが広がり、様々な生きものが棲みついて、ゆたかな海が広がっていきます。

パルシステムの“恩納村のもずく”を食べて、里海作りにご協力ください!

産直プロジェクト「サンゴの森づくり」(産直いきいきコミュニティ内)