11/27(土)「よみがえれ!トキ 佐渡『文弥人形』上演会」を開催 米だけでなくトキも育てる佐渡の農村文化に触れませんか
2010年11月15日
パルシステム連合会が主催する「よみがえれ!トキ 佐渡『文弥人形』上演会実行委員会」は11月27日(土)、東京・港区の梅窓院祖師堂にて「よみがえれ!トキ 佐渡『文弥人形』上演会」を開催します。トキが生息できる有機農業を実践するみなさんが、伝統芸能「文弥人形」上演します。
歴史の積み重ねで独自文化が花開いた佐渡
パルシステム生活協同組合連合会(11会員・会員総事業高1,947億円/会員生協の組合員総数126.9万人)と組合員、佐渡島の生産者などで作る実行委員会は、11月27日(土)に東京・港区の梅窓院祖師堂にて「よみがえれ!トキ佐渡『文弥人形』上演会」を開催します。
上演会では、佐渡島に伝わる伝統芸能「文弥人形」が上演されるほか、祝いの舞「春駒(はりこま)」、佐渡・野浦村の有機農業および里山里海を守る活動の紹介などを予定しています。
文弥人形は、明治時代の初めに成立し国の重要無形文化財にも指定されている人形芝居です。人形浄瑠璃などと異なりひとりで人形1体を操り、簡素化されたダイナミックな動きで深い心の動きを表現します。当日は、佐渡の生産者などで構成する野浦双葉座(佐渡人形芝居保存会)によって上演されます。
佐渡島は、能楽の祖といわれる世阿弥が流刑により晩年を過ごし、江戸時代には金山や西廻り航路の寄港地でにぎわった歴史をもちます。文弥人形や歌舞伎、能などに代表される多くの独自文化が栄えました。こうした伝統文化は、現在も地域の人々により受け継がれています。
トキのエサとなる生きものが住む田んぼづくりを支援
産地である佐渡島では、地域の環境を守るため農薬を削減したお米の生産に力を入れています。さらにトキが最後まで生息していた野浦、片野尾両地区は、トキのエサとなる水田の生きものを増やすため、住民やボランティアが地域ぐるみで耕作放棄地の復田やビオトープ(※1)づくりに取り組んでいます。
パルシステム連合会では2008年から、新潟県佐渡島からの要請を受けてトキ放鳥を成功させる運動を支援してきました。2009年にはパルシステムオリジナル商品「トキを育むお米(エコ・佐渡こしひかり)」を発売しました。
「トキを育むお米(エコ・佐渡コシヒカリ)」は、田んぼの生態系保全などを目的とした独自基準「エコ・チャレンジ」(※2)に基づき農薬や化学肥料の使用を減らしたお米です。また、収益の一部は、休耕田や田んぼの整備費などトキの生息しやすい環境づくりに還元されます。
※1ビオトープ
生物群集の生息空間を示す言葉。生物がすみやすいように環境を改変することや、改変したものを指すこともある。遊休農地などを活用して人工的に復元された生物の生息・生育環境空間もビオトープと呼ばれる。
※2パルシステムの「エコ・チャレンジ」栽培米の基準
・パルシステムが定める農薬削減プログラムを実践し、独自に定める「優先排除農薬」「問題農薬」の不使用
・農薬、化学肥料の使用を慣行栽培の2分の1以下に削減
よみがえれ!トキ 佐渡「文弥人形」上演会
- 日時
- 2010年11月27日(土)開場:午前12時 開演:午後1時
- 会場
- 梅窓院祖師堂(東京都港区南青山2-26-38)
※東京メトロ銀座線外苑前駅1a出口より1分
- 内容
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- 佐渡・野浦村の有機農業、里山里海を守る活動の紹介
- 祝いの舞として行われる「春駒(はりこま)」
- 文弥人形
「蓮如上人嫁おどし肉付きの面」
「阿新丸(くまかわ丸)の仇討ち」 - 「トキを育むお米(エコ・佐渡こしひかり)」の紹介
- 入場料
- 500円
- 主催
- よみがえれ!トキ 佐渡「文弥人形」上演会実行委員会
※会場(梅窓院祖師堂)への問い合わせはご遠慮ください。
※会場には駐車場はありません。車での来場はご遠慮ください。