食料自給率向上と環境保全 フードマイレージ「ポコ(poco)」表示スタート 国産食材を選んでCO2排出量削減を実感してください
2010年5月21日
パルシステム連合会は、カタログ上に掲載する商品の一部でフードマイレージを示す「ポコ(poco)」の表示を開始しました。海外から輸入される食品より国産を選ぶことで、輸送の際に発生するCO2削減と食料自給率の向上が図られます。国産食材を選んでCO2排出量削減を実感してください。
1ポコでCO2100g削減!カタログとお届け明細に表示
パルシステム生活協同組合連合会(10会員・会員総事業高1,964億円/会員生協の組合員総数119.9万人)は5月24日(月)から注文を受け付けるカタログの一部商品で、フードマイレージを示す「ポコ(poco)」の表示をスタートしました。
「ポコ(poco)」は、「フードマイレージ・プロジェクト」で定めた独自の単位です。購入した食品の国産原料と輸入原料を使用した場合に輸送で発生するCO2排出量との差を100g単位で示します。これまではお届け明細書のみの記載でしたが、商品カタログに掲載する一部の商品へ掲載することになりました。
フードマイレージとは、食べ物が運ばれてきた距離に食品の重量をかけた数値です。フードマイレージの数値が高いほどCO2を多く排出することになります。また、国産原料の消費は、食料自給率とも大きく関連します。国産を選ぶようにすれば、CO2の排出量を減らせて、食料自給率向上と環境保全に貢献できます。
「産直プロジェクト11」と「フードマイレージ・プロジェクト」
パルシステム連合会は2008年度から、食料自給率向上を呼びかける「100万人の食づくり」運動を展開しています。また「フードマイレージ・プロジェクト」は2009年9月から、生協や宅配会社4者共同でスタートしました。これらの取り組みは2010年1月、農林水産省などが進める「フードアクションニッポンアワード」において、流通・サービス部門の最優秀賞を受賞しました。
2010年度の「100万人の食づくり」運動は「産直プロジェクト11(イレブン)」として、11のプロジェクトについて活動内容や進ちょく状況についてカタログやホームページを通じて紹介していきます。「フードマイレージ・プロジェクト」もその一環として取り組みます。
<参考>
- フードマイレージ・プロジェクト
- 産直いきいきコミュニティ「フードマイレージ・プロジェクト」
- 4団体が180万世帯でフードマイレージによるCO2量のカウント開始(2009年8月4日プレスリリース)