第36回全国豊かな海づくり大会で環境大臣賞を受賞 作る、食べる、ともに育む「里海づくり」が評価

2016年9月15日

パルシステム連合会が構成団体として参加する「恩納村コープサンゴの森連絡会」が、第36回全国豊かな海づくり大会の環境保全部門において環境大臣賞を受賞しました。

恩納村漁協・山城正己組合長(中央)、パルシステム連合会・渋澤温之常務執行役員(左)、秋山貴彦水産課長(右)

くらしのなかで自然と共生し、海を守る

第36回全国豊かな海づくり大会が9月10日(土)~11日(日)に山形県酒田市で開催されました。本大会は、魚食国である日本人の食卓に、安全で美味しい水産食料を届けるために、水産資源の保護・管理と海や湖沼・河川の環境保全の大切さを広く国民に訴えるとともに、作り、育てる漁業の推進を通じて、漁業の振興と発展を図るために毎年実施されています。式典には天皇・皇后が毎年出席されることから、全国植樹祭、国民体育大会とあわせ三大「行幸啓(ぎょうこうけい)」の一つとされています。

今回、パルシステム連合会が構成団体として参加する「恩納村コープサンゴの森連絡会」が環境保全部門において環境大臣賞を受賞しました。表彰にあたりパルシステム連合会・渋澤温之常務執行役員が式典へ参加しました。
「恩納村コープサンゴの森連絡会」は生活協同組合連合会コープ中国四国事業連合、生活協同組合連合会東海コープ事業連合、㈱井ゲタ竹内、沖縄県恩納村、恩納村漁業協同組合、パルシステム連合会の6団体で構成され「里海づくり」を行っています。「里海づくり」とは、手つかずの自然な海を守るのではなく、人が積極的に自然に関わることで豊かな海を守り続けるという考え方です。

恩納村の“里海の恵み”を受ける地域・生産者・消費者・加工メーカーの連携により、“人間の生活と自然の共生”をテーマに恩納村の漁業資源である「もずく」に基金を設立し、海の環境を守り、育む取り組みを行っています。具体的には、サンゴの植付けのほか、消費者との交流による生産物や産地への理解を深める活動、また研究機関と連携した里海の管理手法の向上など、多岐に及びます。

恩納村漁協では1998年よりサンゴの植付けを行っていましたが、2009年11月にパルシステム連合会、㈱井ゲタ竹内、恩納村、恩納村漁協の4者で「恩納村美ら海産直協議会」を締結。2012年3月には参加生協団体を増やし「恩納村コープサンゴの森連絡会」を結成しました。パルシステムでは今後もこの取り組みを通じて、豊かな里海づくりに貢献していきます。

恩納村コープサンゴの森連絡会