りんご産地へのべ150人を派遣 千曲川氾濫で被害

2019年10月25日

パルシステムグループは10月23日(水)から、台風19号で大きな被害を受けた長野県の産直産地サンファームへ職員を派遣し、圃場や家屋の泥かきなどの支援活動を開始しました。毎日20人から30人の職員が産地を訪問し、のべ150人が生産再開へ向けた準備に協力します。

まずは生活基盤 毎日20~30人

支援活動初日となった23日(水)は、20人が市内の赤沼地区、長沼地区を訪れました。生産者自宅や保管施設などの泥だしや、床下に入った泥をかき出すための床はがし、流入したごみの片付けなどを行いました。支援活動は11月上旬までをめどに毎日20人から30人を派遣し、当面は生活基盤として家屋の復旧に協力します。

流入した泥のかき出し

泥だしした床面を清掃する職員

「エコ・りんご」の3割占める産地

サンファームは、りんごや桃などを栽培するパルシステムの産直産地です。特にりんごは、出荷するエコ・チャレンジ基準の30%以上を占め、次世代を担う若手生産者も育っています。

このたびの台風で千曲川が氾濫し、産地を構成する8世帯ほぼすべて自宅とほ場が被害を受けました。浸水は、深いところで1.8mに及んでいます。泥の堆積も、場所によっては50cm程度あり、水につかった生活道具がゴミ置き場に収容できないほどの状態です。

産地としても、来春の開花期までに、樹に絡んだゴミを取除き、樹の枝や花芽に付いた泥を洗い流す作業が必要になります。高圧洗浄機で水洗いをしなければ来期のリンゴが病害になりやすく2次被害を招く懸念があります。

泥まみれで出荷できなくなったりんご

浸水から10日経っても水が引かないほ場

今季の出荷厳しく声詰まらせ「感謝」

サンファーム代表の堀口貞夫さんは「本来であればこれから出荷時期ですが、今年は出荷できそうにありません。当面は家の復旧で精一杯の状況です。パルシステムからたくさんの人が支援に駆け付けてくれて感謝しています」と時おり言葉をつまらせながら話しました。

被害状況を説明する堀口さん(右端)

パルシステムグループでは、今後も物的、人的な支援を通じ、被災した地域の復旧支援に取り組んでいきます。

「台風19号被害 緊急支援募金」にご協力をお願いします

パルシステムの災害復興支援