第23回全国青年・女性漁業者交流大会でW受賞 北と南の「里海づくり」と交流事業が評価

2018年3月8日

パルシステムの産直産地である沖縄県「恩納村漁業協同組合」、北海道「えりも漁業協同組合」が、第23回全国青年・女性漁業者交流大会においてともに受賞しました。

くらしとともにある海、漁業を豊かに育む

第23回全国青年・女性漁業者交流大会が3月1日(木)~2日(金)に東京・千代田区で開催されました。本大会は、全国の青年・女性漁業者が、日ごろの研究・実践活動の成果を発表するとともに、参加者間の交流により知識や情報を共有・進化させることで、水産業や漁村の発展と活性化を目的として開催されています。

今回、パルシステム連合会の主要な産直産地である沖縄県「恩納村漁業協同組合」青年部、北海道「えりも漁業協同組合」えりも岬地区女性部が活動を報告し、流通・消費拡大部門において恩納村漁協は水産庁長官賞、えりも漁協は農林中金理事長賞を受賞しました。

パルシステムのPB商品「恩納もずく」の産地である恩納村漁協では1998年よりサンゴの植付けを行っていましたが、2009年11月にパルシステム連合会、㈱井ゲタ竹内、恩納村、恩納村漁協の4者で「恩納村美ら海産直協議会」を締結。2012年3月には参加生協団体を増やし「恩納村コープサンゴの森連絡会」を結成するなど、多くの関係者をつなぐ里海づくりが注目を集めています。

パルシステムの商品|恩納もずく

えりも漁協は同じくPB商品「北海道えりも産日高昆布」の産地であり、一時は砂漠化した地域を緑化対策によって復活させ、環境保全と小船で出航し昆布を引き上げる伝統的な漁法を継承しています。今回は女性部が中心となってすすめている昆布の料理教室など、パルシステムの組合員との交流事業について紹介し、その取り組みが高く評価されました。

パルシステムの商品|北海道えりも産日高昆布

パルシステムでは今後も産直産地と手を携え、持続可能な地域社会と豊かな里海づくりに貢献していきます。

産地からパルシステムに届いた受賞コメントは以下のとおりです。

「恩納村漁業協同組合」青年部 金城勝さん

パルシステムの組合員のみなさんをはじめ、全国の生協とのつながりが高い評価を受けました。私たちの取り組みは「誇りを持てる」ことだと改めて実感しました。生産者はサンゴ礁の豊かな恵みを受けて生業を営んでおり、恩納村に訪れる観光客も何らかのかたちでサンゴ礁の恩恵を受けています。この活動の輪がより広がるよう、これからも安心・安全で美味しいもずくを生産していきます。

「えりも漁業協同組合」えりも岬地区女性部 川崎尚子さん

簡単な昆布料理の作り方を教えることにより、昆布を身近に感じてもらい、最終的には漁業者のためにもなるという、ただそれだけの思いで取り組んできました。それが認められ、賞をいただいたことは大変うれしく、光栄なことだと思っています。私たち「浜の母さん」は、今後も昆布の魅力を伝えながら、みなさんが安心して食べられる、おいしい昆布を生産していきます。