まとめ【ごはん部】新米チャレンジ! もっとおいしい炊き方探究

2022年12月12日

>パルシステムごはん部

 

今回の活動メニューは、「新米チャレンジ! もっとおいしい炊き方探究」。みなさん思い思いの方法で新米を満喫されたようです。

試して納得! みんなの「新米チャレンジ」

  冷たい水で炊いてみた

  • 冷たくしたお水で炊いてみたら、さらにおいしく炊けた!(たぬきちさん)
  • 冷たい水で浸水して炊いてみました。お米の粒がしっかりして、ツヤツヤになった気がします。新米のおいしさがよりアップしたと思います。(みこさん)

「おにぎり用」に炊いてみた

  • 1.5合のお米に塩小さじ半分、お酢小さじ半分を入れて炊きます。炊き上がったら塩6つまみ入れると、しっかり味がついておいしいです。我が家で試行錯誤しながら定着した炊き方! 傷みにくく、新米ならではの香り、甘味を感じます。(パル新入生さん)

  とにかく炊き立てを食べてみた

  • 何といっても炊き立てが一番。なので、我が家ではその都度、余らないように炊いています。炊き立ては炊飯器にお任せでもやっぱりおいしいです!安い炊飯器でもなんのその(ご飯大好き母ちゃんさん)

  チャレンジは続く

  • 普通の水加減では軟らかめになったので、水を若干少なめにして、今回は冷たい水で炊いてみた。子供たちは硬めが好きなので、水分少なめでちょうどよかった。冷たい水の効果はわからず…次回は氷で再チャレンジしようかと思っています。(みーさん)

  新米ならではの食べ方で

  • 新米(コシヒカリ)の炊き立てご飯が余った時に、塩おにぎりを作って少し時間をおいて冷ましておくとピカピカ光って美味しくて最高。(みにとまとんさん)
  • 新米はお鍋で炊いて、炊き立てをまず一杯いただきます。蒸らす前、炊き上がったとたんです。香りもたまりません。(沓掛の雪次郎さん)

 

募集期間中、ごはん部公式Twitterでも7つの「炊き方チャレンジ」を実践してきました! 実践して、樋口さんの解説を読んで、また実践。みなさんの投稿に加えてこちらも参考に、これからもぜひお気に入りの炊き方を探求してみてくださいね。

【チャレンジ①】浸水時に冷やすとどうなる?

 

室温1時間浸水、冷蔵室2時間浸水(写真)で比較。どちらも水を吸って白くなり、炊き上がりはやわらかもちもち。意外とあまり差を感じないかも?

樋口さん:浸水時間は通常、夏場は30分、冬場は1時間と言われています。水の温度が高いほど、お米が早く水を吸うためです。一方、米は低い温度で長時間かけたほうが芯まで吸水するようです。理想は冷蔵庫で2時間以上、あるいは一晩程度おくと、炊飯後にさめたときのおいしさが違うでしょう。

追加実験、さまして食べ比べ! 2時間以上浸水したら、さめてもおいしく甘みを感じました。室温1時間浸水のごはんは、甘みを感じておいしいですが、ややかたさが。お弁当の参考に♪

【チャレンジ②】「早炊き」と「普通炊き」のちがい

まずはあえて事前の浸水なしで。早炊きでは炊き上がりの表面が水っぽく、水の膜を張っているような感じ。食感はかためで、やや芯を感じました。しゃもじにくっつきやすい。

樋口さん「早炊き」「普通炊き」は浸水時間の違いです。炊飯器は水温を上げて効率的に米に吸水させますが、早炊きモードはその時間を省いています。おいしく炊くには2時間以上の浸水が理想ですが、炊飯器はもっと短時間です。事前に充分に浸水させた米なら「早炊き」のほうがおいしいのです。

今度は長めに一晩冷蔵室で浸水してから、早炊きをしてみました。
かたさや芯を感じることはなく、浸水せず早炊きするよりも甘みを感じました!

【チャレンジ③】梅干しを入れてみた

 

※米1合に、直径3cm・塩分13%の梅干し

炊き上がりは梅のいい香りが。梅に接する部分のみ味が付き、それ以外の部分はほとんど味に影響がなかったです。混ぜ込むとほんのり梅味(酢飯より薄いくらい)ごはんになり、おいしくどんどん食べてしまいました!

樋口さん:炊飯時における梅干しの有無による影響を調べた研究は見当たりませんでした。よく梅干しは食中毒予防を期待されますが、例えばセレウス菌が増殖できないpHは4.35未満。梅干しだけに頼るのは要注意ですが、梅干しを一緒に炊くと塩味と酸味が広がるさっぱりとしたごはんになります。

【チャレンジ④】初めての鍋炊き

 

※実践した鍋炊きレシピはこちら

思ったより早く簡単!薄手の鍋だからか今回はふっくらもちもちというより、香ばしいお焦げ付きのごはんに。加熱や蒸らしの調整で、好みの炊き加減にするとよさそうです。

樋口さん:どんな鍋でもふたができればごはんは炊けます。浸水させた米を強火にかけ、沸騰したら弱火に落とし10分。炊飯器ならこのあと蒸らしの時間ですが、ここで食べるのも鍋炊きの楽しみ。いわば「ごはんのアルデンテ」。いつものふっくらごはんとは違うおいしさです。特に新米におすすめ

【チャレンジ⑤】みりんを入れてみた

ほんのり甘みを感じておいしい! お酒っぽさはほとんど感じません。みりんの量にもよりますが、ツヤ、ふっくら感、粒立ちに違いを感じました。

樋口さん:昔から「味の落ちた米を炊くときにみりんを使うとおいしくなる」と言われています。実際に米の重量の1.7%のみりんを加えた実験では「甘さ」と「香り」に差はなく「外観」「粘り」「かたさ」や「うまみ」などが優る評価に。粘りの少ないお米にみりんを加えるのは効果的なようです。

1.7%に近づけて「米1合にみりん小さじ1/2」でもやったところ、「うまみ」を感じやすいなと思いました!今回は新米で試しましたが、古米だと、もっと違いがわかったかもしれないです。

【チャレンジ⑥】初めて玄米を炊いた

※米の1.9倍量の水に一晩浸水

もう少しかたい仕上がりになるのかな?とイメージしていましたが、しっかり浸水したら、もちもちやわらかに炊けました!炊飯器の「玄米モード」にお任せしたので簡単!玄米ならではの食感や味もいいですね。ポコポコ空いた穴は「かに穴」といって、お米に均等に火が通った印だそうです(写真)。

樋口さん:玄米は、水をなかなか吸いません。そのため前日から水に浸し、新しい水を米の重量の1.7~1.9倍加えて炊きましょう。鍋で炊く場合は沸騰後、弱火に落とし30分。炊飯器なら「玄米モード」がおすすめ。玄米はプチプチとした胚芽の食感が楽しく、白米とは違ったおいしさがあります。

【チャレンジ⑦】油を入れてみた

  • サラダ油:米2合に小さじ1
    香りや味は変化なし。しゃもじで混ぜるとほぐれやすい。しっとり。
  • オリーブオイル:米1合に小さじ1
    ほんの少し香ばしく、やや油のコクを感じておいしい。風味は強くは感じない。
  • ごま油:米1合に小さじ1
    香りも味もすぐにごま油とわかります!香ばしくておいしい。

量にもよるかもしれませんが、種類による風味のちがいに驚きです!

樋口さん:業務用の大量炊飯では炊飯時に油を入れることが時々あります。これは油を入れると、米同士がくっつきにくく釜離れがよくなるので、食品ロスが低減し、作業効率も向上するからです。実際には油を入れて炊くとコクが出て、粘りが少なくなり、さっぱりした食感になります。

たしかに、混ぜるとするっとほぐれやすく、炊飯器やしゃもじにごはんが残らないので(油分は付きますが)洗い物もラクになりました!

 

今回のまとめ

実践あるのみ! 奥が深い、おいしいごはんの沼