年頭のごあいさつ
2022年1月4日
協同の力で未来を切り拓く
あけましておめでとうございます。
みなさまにとって2022年が実り多き1年となりますよう、心より祈念申し上げます。
2020年初頭から感染を拡大している新型コロナウイルスは、2年が経過しようとするいまも、世界に混乱を招いています。面会や移動の制限が続き、デジタル化が大きく進展したことで、生活を取り巻く環境は大きく変化しました。一方、こうした社会の変容に対し、価値観や立場の違いを認め合うことができず、分断や対立の生まれる場面が各所で顕在化しています。
私たちは創立以来、およそ半世紀にわたって産直に取り組んできました。パルシステムの産直は、生産者と消費者が困難にめげることなく話し合い、お互いを理解することによって人と人がつながることを追求した歴史です。このコロナ禍でも、農林水産業にとどまらず連携するあらゆる団体・個人と助け合ってきました。その結果、直接会うことができない環境を乗り越え、より強固な信頼関係を築くことができています。
パルシステムグループが2020年に定めた「パルシステム2030ビジョン」では、2030年のありたい姿として、活動の根幹を支える『たべる』『つくる』『ささえあう』とともに、『わかりあう』『きりかえる』をキーワードに掲げました。コロナ禍の体験を通じ、価値観や立場の違いを『わかりあう』、くらしのあり方を『きりかえる』ことこそ、持続可能な社会の実現へ不可欠な要素だと確信を深めています。
今後も事業と運動の両輪の下、パルシステムグループの掲げる理念「心豊かなくらしと共生の社会を創ります」の実現へ向け、協同の力で未来を切り拓いていきたいと考えております。本年もみなさまのご指導、ご鞭撻をいただけますよう、よろしくお願い申し上げます。
パルシステム生活協同組合連合会
代表理事 理事長 大信 政一