年頭のごあいさつ

2020年1月6日

人と人をつなげ、地域社会に貢献します

代表理事 理事長 大信 政一

あけましておめでとうございます。

2019年は、9月から10月にかけて台風が相次いで日本列島に上陸し、甚大な被害を及ぼしました。被害にあわれたみなさまへ、心よりお見舞い申し上げます。

台風による被害は、組合員や産直産地、取引先などへ大きな影響を及ぼしました。パルシステムグループでは、組合員へ緊急支援募金を呼びかけ、総額1億9,794万9,739円が寄せられました。また被害を受けた産直産地において、役職員が支援活動を行ったほか、パルシステム生産者・消費者協議会を通じて、産直産地の生産者による支援活動も行いました。パルシステムの産直の絆の強さを改めて感じています。今後も「食べて応援」することにより長期的な支援を続けます。

社会を見渡せば、消費税の増税により家計が圧迫される一方で、行き過ぎた経済自由化の波が引く気配はなく、格差拡大が新たな貧困を生んでいます。協同組合には、これらの課題を解決する機能として、期待が高まっています。

その具体的な取り組みの一つとして、全国の生活協同組合でSDGs(持続可能な開発目標)推進の動きが活発になっています。

世界各地が政情不安に揺れ平和を切望する声が高まるなか、ローマ教皇が昨年11月、38年ぶりに来日し広島、長崎両県などを訪れました。演説では、核兵器について「戦争のための原子力使用は犯罪」と廃絶を訴え、世界に共感を広げました。本年5月には、国連本部でNPT(核不拡散条約)再検討会議が開催されます。人々の平和への願いが結実するよう、私たちパルシステムグループも引き続き、核兵器廃絶と平和の実現へ向けて取り組んでいきます。

パルシステムグループの理念「心豊かなくらしと共生の社会を創ります」を掲げる私たちの真価は、ますます強く問われています。人と人をつなげ、助け合う活動を通じて地域社会への貢献していく決意を、あらためて固めています。みなさまとの強固な信頼関係の下、持続可能で資源循環型の社会づくりをさらに力強く進めていきます。

時代の変化を見据え、ひとつひとつの課題と真摯に向き合い、社会的役割を果たすため、本年もどうぞさらなるご指導、ご鞭撻をくださりますよう、心よりお願い申し上げます。

 

2020年1月1日
パルシステム生活協同組合連合会
代表理事 理事長 大信 政一