23年度第2回 もっといい明日へ 超えトーク「ミルクをおいしく楽しモウ!」

2023年6月30日

6月3日(土)、東京・東新宿本部で、こんせん72牛乳の製造者である「よつ葉」と販売窓口である「ホクレン」が参加し、第2回超えトークを開催。牛乳のおいしさの秘密や生産者の努力、おいしい楽しみ方を学びました。

パルシステムでは2022年4月よりもっといい明日へ超えてく と掲げて、一人ひとりの行動で未来が楽しみになるサステナブルな活動に取り組んでいます。

6月は「牛乳月間」。今回、よつ葉乳業の高橋直希さんとホクレンの草野綾香さんにお越しいただき、北海道の音更町にある「よつ葉乳業㈱十勝主管工場」と中継を行いながら、コロナの影響で牛乳の消費量が落ち込み、飼料価格や燃料光熱費の上昇などでひっ迫する酪農の現状、オンラインでの工場見学、牛乳・乳製品レシピのアイデア交換などを行いました。

よつ葉乳業㈱の高橋直希さん(左)と同十勝主管工場長の小里俊樹さん

組合員や役職員の他、組合員以外にも参加を呼びかけ、約569名が参加しました。

開会にあたり当会商品委員会・樋口民子委員長(パルシステム埼玉理事長)は、「酪農は厳しい状況ですが、牛乳や乳製品の利用拡大に向けおいしく楽しく利用するアイデアを出しあい、もっといい明日へ超えていければ。通常見られない工場内も中継で見学できるので楽しく学びましょう」とあいさつしました。

酪農家の努力を製品化

よつ葉の高橋さんから、乳原料は北海道産にこだわり製品作りをしている会社のビジョンと、設立エピソードの説明があり、十勝主管工場の小里(おり)俊樹工場長が中継で生乳の受入れ、製品づくりの様子をリポートしました。

工場近辺の酪農家の生乳は毎日、ミルクローリーという専用トラックで集荷され、工場のサンプリングヤードに到着すると、厳格な受入検査が行われています。その後バター製造工場へ移動し、手作りバターの実演や、通常見ることのできない製造機械などを見学しました。

受け入れた生乳の検査(左)・バターの製造風景

小里工場長からは「私達は、酪農家たちが立ち上げた会社で、酪農家に寄り添い、最高の原料を最新の技術と設備で製造しています。従業員もまっすぐな気持ちで誠意と真心を込めておいしい牛乳・乳製品づくりに従事しています」と製品作りへの熱い思いを語っていただきました。

“もう一杯”の利用を

工場見学後は、当会牛乳担当よりパルシステムで扱う牛乳の紹介、ホクレンの草野さんは生乳が余る理由や余剰なのに値上げするわけについて詳しく解説しました。

コロナ禍で需要と供給のバランスが崩れたこと、輸入飼料価格、燃料、光熱費の高騰で酪農家の経営が厳しいためということでした。赤字を抱えている酪農家が増えていて、「離農も考えている」という根釧地区の酪農家の声を紹介し、厳しい状況を改めて実感しました。

酪農家が口をそろえるのが、「今よりも、牛乳をもう1杯多く飲んでほしい」「飲んでもらうことが酪農家の応援に繋がる」という切実な思い。草野さんは「応援のために牛乳が飲めない方も、ヨーグルトやチーズ、アイスなどで今よりも一口も二口も食べて酪農家さんを応援していただきたい」と呼びかけました。

そのあと、料理での活用も消費につながるとしておすすめの牛乳・乳製品レシピの意見交換を行いました。高橋さんは夏おすすめの牛乳寒天。草野さんは牛乳がゆ。小里工場長には北海道でよく食べられているバターご飯(レシピ:温かいごはんの真ん中に2センチ角のバター、そこにしょう油を垂らし、それをかき混ぜ海苔で巻いて食べる)を伝授いただきました。当会牛乳担当は塩分を抑えるメリットがある乳和食であるミルク肉じゃがを紹介し、さらに参加者からもたくさん利用法やレシピが投稿され、双方向の交流となりました。

最後に当会牛乳担当より、「生産者を応援し日本の酪農を守るために、パルシステムのホームページでも300以上のレシピを掲載しているので活用してもらえたら」と牛乳・乳製品の消費を呼びかけました。

▼関連記事

一緒にいる人との幸せ。それを思うことが、「こんせん牛乳」のおいしさの秘訣。|生協パルシステムの情報メディアKOKOCARA

いのち紡ぐ牛乳 ~こんせん牛乳が生まれて40年~|生協パルシステム公式チャンネル-YouTube