東京電力福島第一原子力発電所事故被災者応援金 2020年度助成団体が活動を報告
2021年9月21日
パルシステム連合会は9月9日(木)、東京・新宿区の東新宿本部で活動報告会を開催しました。
パルシステムでは2011年から、東京電力福島第一原子力発電所の事故で被災した方々の保養活動を応援し、2019年からは支援対象を広げた「東京電力福島第一原子力発電所事故被災者応援金」へと引き継ぎ、避難者・被災者に寄り添い応援を続けています。2020年度は合計266万円を6団体(※)に贈呈。今回3団体に応援金の活用内容や被災者、被災地の現状について報告いただき、役職員61名が参加しました。
※認定NPO法人いわき放射能市民測定室たらちね/NPO法人ふよう土2100/NPO法人ハートフルハート未来を育む会/認定NPO法人FoEJapan/一般社団法人ふうあいねっと/みんなのおうち公園 保養の家
NPO法人ふよう土2100
郡山市で活動する「ふよう土2100」では応援金を、障がいを持つ子どもと家族への体験活動や放課後・デイサービスなどの施設の環境整備に活用。「事故から10年経つが、震災に起因する子どもの成長の悩みで多くの相談が寄せられる」と大澤康泰理事長。「子どもたちの“できる”を積み重ねていき、自立への道につなげていきたい」と語りました。
一般社団法人ふうあいねっと
茨城県内の「ふうあいねっと」は被災した子どもたちの夢の実現を応援しました。ニュースレターやSNS、また県内の避難者団体などの協力で募集を行い、8人の小中高生の夢実現をサポート。「イラストレーターになりたい」「手作りお菓子でまわりを元気にしたい」などの夢に、iPadや電子レンジなどを贈呈しました。「いくつもの笑顔が生まれ、県内団体のつながりもでき大きな成果でした」と原口弥生代表理事は話しました。
みんなのおうち公園 保養の家
「みんなのおうち公園 保養の家」は山梨県北杜市で、地域とのつながりも大事にしながら長期滞在型の自主保養に取り組んでおり、今夏も利用があったそうです。応援金は参加者の寝室やお風呂の整備、子どもたちの施設改修に使用しました。事務局の安室静江さんは「10年経ち助成団体も減るなか、パルシステムの応援は大変ありがたい」と感謝の意をあらわしました。
パルシステム連合会常務執行役員の髙橋宏通は「コロナ禍で取り組みの制限などあるなか、創意工夫しながら活動されていることに敬意を表します。今後もパルシステムは、この応援を止めることなく、組合員の力も借りてつないでいきます」と述べました。