復興団地でボランティア エアコンクリーニングを通し被災者とふれあいました

2017年10月12日

9月25日(月)、26日(火)、東日本大震災の津波被害による復興住宅、福島県いわき市の豊間団地で、エアコンクリーニングのボランティアを実施しました。

集合写真

パルシステムでは、ハウスクリーニング、布団丸洗いや打ち直し、ピアノ調律、引越しなど組合員のくらしに関するサービス事業を担っています。

3月に続き2回目となるこのボランティアは、ハウスクリーニング提携業者がパルシステムの被災地支援に共感し、自らも貢献したいという思いから実現しました。

災害公営住宅である豊間団地は、2016年12月にパルシステムの理事らが被災地見学で訪問したことや、入居者の多くが津波被害者であり支援が薄いことなどから対象となりました。実施にあたっては、自治会長との打ち合わせ、住居者総会での住民説明など、ていねいに準備を重ねました。

第1回(3月8、9日)は12戸、第2回となる今回は27戸からご用命いただき、合計39戸を3社※7名ですっきりきれいにしました。
※(有)清和商会/(株)エコロジーホームサービス/グリーンホームズ(株)

 

作業中

グリーンホームズ(株)の武田さんは、「エアコンクリーニングということで直接復興には関係しませんが、少しでも喜んでもらい、また貴重なお時間を共有できたことが自分自身の財産となりました。2回目は被災時のお話しを伺うことができ、ふつうの生活ができることの幸せを実感。まわりにも伝えていかなければと思いました」。

(有)清和商会の松下さんは、「話の最中に涙ぐんでしまう方も多く、震災の傷が癒えていないことを感じました。ていねいに説明をしながら作業をできる限り見てもらうようにしたら、気分が少し落ち着く方もいて、やってよかったと思いました。今後小さくても企業として社会貢献をしていく努力は大切だと感じました」。

(株)エコロジーホームサービスの柿﨑さんは、「震災から6年、報道も少なくなり現地の状況がわかりづらくなっている今、パルシステムの協力で復興支援のお手伝いや人々とのふれあい、また現在の状況や課題がわかり有意義でした。復興が進んでも人の心が取り残されているようで、心のケアの必要性や、団地には高齢者が多く買い物が困難ということで、パルシステムと自分たちでできることはまだまだあると思いました」と、それぞれ感想を述べ、さらに「今後も3社協力体制で何か貢献できれば」と思いを語りました。

サービス事業課の岩瀬主任は、「エアコンクリーニングを通じて、パルシステムの役割が伝えられ、震災から6年を経てもなお、住民の方々が抱えている課題を直接伺うことができました。今回で豊間団地での作業は一旦終了ですが、今後も3社と協議しながら新たな取り組みを検討していきます」と話し、提携業者との協同による復興支援へ思いをあらたにしていました。