女性生産者交流会をオンライン開催 新しい交流を意欲的に模索
2020年12月1日
2020年11月12日(木)、19回(年)目となる女性生産者交流会が行われました。今年は初のオンライン開催となり、全国13産地から26名の生産者、組合員・職員など、あわせて69名の参加がありました。
高橋由美子・生産者消費者協議会副代表幹事(パルシステム千葉運営担当理事)は、開会のあいさつとして「3月以降、組合員と生産者のみなさんのリアルな交流が、すべてストップしています。オンラインを通して新しい産地交流ができるのではないか、とさまざまな挑戦をしています。この交流会もそのきっかけにしたい」と期待を述べました。
「生活はどう変わったか」をテーマに
本会では各産地による紹介のほか、東京と福島在住の消費者幹事が、コロナ禍でのくらしの変化を報告し、パルシステムの利用が増加するなど、生協への期待が高まっていることなどが共有されました。
グループワークでは「コロナの影響で生活はどう変わったか」をテーマに、家族の状況や各産地・地域のことなど、意見交換して交流しました。産地からは「コロナに感染したら、近所に迷惑をかけてしまうことが、とても怖く感じていた」、「いつもなら研修生やアルバイトに手伝ってもらう畑仕事や田植えを、家族だけで行った」などが報告されました。また「学校の行事や会社の会議などがオンラインになり、慣れるのに時間がかかった」など、身近な話題も多く挙がり、戸惑いと模索のなかでの農作業や生活が浮き彫りになりました。生産者のなかには「コロナが終息したら、交流を再開して組合員のみなさんに会いたい」と話す姿も見られました。
ウェブを活用して消費者と生産者をつなぐ
生産者を代表して庄内協同ファームの生産者・高橋紀子さんは「仕事から離れ、家にいる時間が増えたことで、生産者・消費者ともに伝えたいことが伝えやすい状況が生まれたように感じています。リモートでも交流をどんどんできたら」と抱負を語りました。
最後に大津清次・生産者消費者協議会代表は「『今までやってきたことを少し変えなければいけない』というのは、コロナがもたらしたメッセージではないでしょうか。ウェブを使った交流について、もっと数を増やし、産地と消費地を結ぶ、消費者と生産者をつなぐ機会を増やしていきたい」として、会を締めくくりました。