今年も食料を通して支援活動に協力 パンとくだものを150人分提供しました

2018年12月28日

パルシステムグループは、生活に窮しているみなさんを対象にした支援活動に協力しました。実施した相談会では、すぐ食べることが可能な食料品として、くだものとパン150人分を提供しました。

年末年始に困窮する方を食料で支援

12月25日(火)、26日(水)、東京・新宿区の日本司法書士会館で生活困窮者を対象に開催した年末相談会にくだものとパンを提供しました。

くだもの(みかん、バナナ)とパンは、パルシステム連合会の子会社、(株)ジーピーエス、(株)パルブレッドが提供しました。配布総数は50セットで、これらを相談者へ配りました。

パンとくだものを150セット提供

年末年始は仕事が減少し、生活保護申請の窓口となる役所が閉まる1年でもっとも厳しい時期でもあるため、食料品の支給はとても喜ばれました。「相談会のみならず、アウトリーチ(直接訪問する活動)にも活用したい」との主催側からの要望で、賞味期限の長いパン(ロングライフパン)も100人分提供しています。近年、年末に行われる大規模な生活困窮者向けの活動は収束しており、炊き出しも減少傾向にあるなか、貴重な活動といえます。

さまざまな相談に専門家が応じます

相談会は2009年から開催し、毎月20~30件の利用があります。支援団体の増加などで相談者は減少傾向にありますが、保護をうけてからも債務整理や家庭問題など、相談内容はさまざまです。パルシステムでは2010年より毎年相談会へ来訪する困窮者の方へ食料支援をしています。

パルシステムの「くらしの相談ダイヤル」を運営する、一般社団法人くらしサポート・ウィズ協力を続けています。年末相談会ではインテーク(訪れた相談者に行う最初の聞き取り)を担当し、事案ごとに、ボランティアで参加する司法書士・弁護士(15名程度/日)といった法律家につなぐ役割を務めたほか、アウトリーチにも参加しました。

26日夜にはアウトリーチを実施し、食料を手渡しました

若い女性の来場も目立つように

毎年参加する司法書士は「数年前までは路上生活者が相談の中心でしたが、行政の関連法人などのホームページから広報を行うようになり、ウェブを閲覧できる層からの相談が増えています。また支援団体からの紹介やクチコミが広がったことで、パートナーからの暴力や離婚問題に悩む、若い女性の来場が目立つようになりました。路上生活者の方には、直接チラシをまくなどして広報していますが、相談は減少しています。パルシステムから提供されるくだものは、炊き出しでも、あまり提供がなく『久しぶりに見た』と驚かれるなど、とても喜ばれます」と話していました。